大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・近代ヨーロッパを生み出した政治と思想を国家の誕生との関係で理解する。
・主権国家を生み出した近世ヨーロッパの政治状況を理解する。
・主権国家を生み出した近世ヨーロッパの思想状況を理解する。
・近世ヨーロッパの重要な政治思想家の思想を理解する。
・日本やアジアとの関係についても考える。

【講義概要】
近代ヨーロッパを創ったのは近世の政治と思想だったとの観点から講義を進めます。近代ヨーロッパの世界的覇権は近世に準備された主権国家の成立と発展によるところが大きいと考えられますが、その主権国家はどのような社会・政治状況のなかから生まれ、成長していったのでしょうか。また、主権国家を生み出した思想とはどのようなものだったでしょうか。ヨーロッパ近世の政治と思想のうちに国家の誕生とヨーロッパの覇権の秘密を探ります。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 7/12(木) 大航海時代における政治と思想 ― 異世界の「発見」と新しい法・神学思想
第2回 2018/ 7/19(木) 宗教戦争と軍事革命 ― 忘れられた思想家と紀律化
第3回 2018/ 7/26(木) オランダの世紀と「国際法の父」
第4回 2018/ 8/ 2(木) 市民革命と「完全な国家」

【テキスト・参考図書】
参考図書
『文明は暴力を超えられるか』（筑摩書房）（ISBN:978-4480867216）
『アリストテレスとアメリカ・インディアン』（岩波新書）
『グロティウス』（清水書院）（ISBN:978-4389411787）
『武器・十字架と戦国日本』（洋泉社）（ISBN:978-4800300164）
『トマス・ホッブズ』（未来社）（ISBN:978-4624111557）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	山内 進
肩書き	一橋大学名誉教授
プロフィール	1949年北海道生まれ。一橋大学法学部卒業後、同大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。法学博士(一橋大学)。元一橋大学学長。専門分野は西洋法制史。著書に『掠奪の法観念史』(東京大学出版会)、『北の十字軍』(講談社)などがある。