大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・光には、可視光や赤外線、電波、紫外線、X線、ガンマ線など波長によって異なる種類があることを理解する。
・光で観測される宇宙の姿について、太陽系から恒星、銀河、銀河団、そして宇宙の大規模構造へと、階層的に構造が存在していることを知る。
・宇宙には、決して直接見ることのできない暗黒成分としてブラックホール、ダークマター、ダークエネルギーがあることを知る。
・3つの暗黒成分について、どのように発見されたか、その性質とはどのようなものか理解する。
・暗黒が支配する宇宙の未来について、想像する。

【講義概要】
すばる望遠鏡のような大型望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡のような宇宙からの観測によって、近年、天文学は急速に進展してきた。また、目に見える可視光以外にも、電波や赤外線など、さまざまな波長の光によって、宇宙観測が可能となった。最新の宇宙観測により明かになった宇宙の姿について、前半では解説する。
一方で、宇宙には直接的には見ることのできない成分が存在することも明らかになってきた。代表例が、重力が強すぎて光さえ逃げ出せないブラックホールだ。後半では、近年初めて撮影されたブラックホールの影について解説し、合わせて、宇宙の重力を支配するダークマター、宇宙全体の膨張を支配するダークエネルギーについても解説する。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/15(土) 光の宇宙

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、4月22日(土)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌ー日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	杉山 直
肩書き	名古屋大学総長
プロフィール	ドイツ生まれ。早稲田大学理工学部卒業、理学博士(広島大学)。東京大学助手、京都大学助教授、国立天文台教授を経て、2006年より名古屋大学理学研究科教授。2022年より現職。専門は、宇宙物理学・宇宙論、特に宇宙マイクロ波背景放射や宇宙の構造形成の研究。著書に『宇宙の始まりに何が起きたのか ビッグバンの残光「宇宙マイクロ波背景放射」』(講談社ブルーバックス)、『相対性理論』(講談社)などがある。