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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-04-06 / 日本史 / 学内講座コード:310213

事件でたどる日中戦争全史 1914-1937 シーメンス事件からパナイ号事件まで

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月8日(月)~6月24日(月)
講座回数
10回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
54
その他
ビジター価格 33,534円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・日中戦争は1937年7月7日から突然に始まったのではなく、その原因となる長い「前史」があるので、日中戦争全史と題して、その「前史」の始まりの第一次世界大戦(日独戦争)から考察する。
・日中戦争全史の概説ではなく、重要な事件を取り上げて深く考察し、それぞれの事件が因果関係となって歴史が展開し、やがて1937年7月の日中戦争の開始、全面化、長期化となってゆく過程を解明する。
・歴史の転機となった重要な事件について、指導的役割をになった人物を取り上げて分析するので、歴史展開が指導的人物の個性によっても影響されることを明らかにする。

【講義概要】
日本が第一次世界大戦に強引に参戦した背景にはドイツのシーメンス会社の海軍への収賄事件(シーメンス事件)があったことから始め、重要な歴史事件を従来の歴史書には記述されていない側面から明らかにすることをとおして、1914年から1937年にいたる日本近現代史の通説をとらえ直す作業をおこなう。シベリア出兵をシベリア革命干渉戦争として捉え、日本が初めて敗北した戦争であることの真相を明らかにする。1923年の中国政府と国民が一体となった旅順・大連回収運動は日本政府・軍部に衝撃をあたえ、以後日本は軍事力によって中国民族運動に対抗する手段を選ぶようになり、これが満州事変、日中戦争へと至る歴史の因果関係を明らかにする。さらに済南事件、平頂山事件、土竜山事件、通州事件、大山事件、パナイ号事件などについて、これまでの歴史書にはない分析を加え、日中戦争全史を新たな視点から深く解明する。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/ 8(月) シーメンス事件と日独戦争 ― 日本の第一次大戦参戦の舞台裏
第2回 2019/ 4/15(月) シベリア出兵と尼港事件 ― 出兵の名で隠された革命干渉戦争敗北の真相
第3回 2019/ 4/22(月) 旅順・大連回収運動の衝撃 ― 日本の軍事侵略への転換
第4回 2019/ 5/13(月) 山東出兵と済南事件 ― 満州事変への「前史」の構図
第5回 2019/ 5/20(月) 張作霖爆殺事件と柳条湖事件 ― 繰り返された謀略事件
第6回 2019/ 5/27(月) 平頂山事件と土竜山事件 ―「五族協和・王道楽土」の虚構
第7回 2019/ 6/ 3(月) 二・二六事件と華北分離工作 ― 実権を掌握した統制派が日中戦争の拡大派へ
第8回 2019/ 6/10(月) 盧溝橋事件と通州事件 ― なぜ通州事件は起こったのか
第9回 2019/ 6/17(月) 大山事件と第二次上海事変 ―「北支事変」を「日支事変」へ拡大した海軍の謀略
第10回 2019/ 6/24(月) 南京事件とパナイ号事件 ―「日米戦争への序曲」の始まり

備考

【ご受講に際して】
◆2019年度秋学期に続編を予定しています。
◆講義はテキストを使っておこないますが、それぞれの歴史事件の背景を理解しておいてもらうためです。講義はテキストの叙述をさらに深めてそれぞれの歴史事件を考察します。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『日中戦争全史(上)』(高文研)(ISBN:978-4874986240)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 笠原 十九司
肩書き 都留文科大学名誉教授
プロフィール 1944年群馬県生まれ。東京教育大学文学部卒業後、同大学文学研究科修士課程中退。博士(学術、東京大学)。専門分野は、中国近現代史、日中関係史。著書に、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『南京事件』(岩波新書)、『日中戦争全史』(高文研)などがある。
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