大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・戦国時代の天下=「日本国」の中央における政治情勢をみる
・室町時代から戦国時代への変化を経て、国内各地方にどのような政治・社会状況が展開したのか
・一般には傀儡とされている戦国時代の室町幕府、そして将軍はどのような存在としてあったのか
・細川氏や三好氏、そして織田信長は戦国期の室町幕府・将軍とどのようにあったのか
・室町幕府将軍足利氏に代わり天下人となった織田信長の実像をさぐる

【講義概要】
戦国時代の「日本国」は、天下=中央と各地域に展開する「国家」(地域「国家」)で構成され、統治者には力量が求められる時代・社会となりました。この講座では、そのような戦国時代の「日本国」の政治構造と社会状況を確認したうえで、室町時代の政治・社会からどのように変化を遂げたのか、天下=中央では室町幕府・将軍はどのような存在としてあったのか、畿内の実力者細川氏や三好氏、そして織田信長は戦国期の室町幕府・将軍とどのようにあったのか、室町幕府第15代将軍足利義昭を追放し、天下人となった織田信長の実像はどのようなものであったのか、最新の研究成果をふまえた講義を行いたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/10(火) 戦国時代の「日本国」と地域権力
第2回 2018/ 4/17(火) 室町時代の政治構造と社会
第3回 2018/ 4/24(火) 享徳の乱と応仁・文明の乱―戦国社会への展開
第4回 2018/ 5/ 8(火) 戦国時代の室町幕府・将軍と明応の政変
第5回 2018/ 5/15(火) 二人の将軍と細川京兆家―政元・高国の時代
第6回 2018/ 5/22(火) 三好権力の展開と室町幕府将軍
第7回 2018/ 5/29(火) 永禄の政変再考―その実態と影響
第8回 2018/ 6/ 5(火) 足利義昭の「天下再興」と織田信長―「天下布武」の実現過程
第9回 2018/ 6/12(火) 足利義昭政権と元亀争乱―その展開と解体
第10回 2018/ 6/19(火) 織田信長の天下統治と朝廷・寺社―天下人信長の実像

【ご受講に際して】
◆本講座は2017年度まで同講師が担当した講座の内容を再構成したものです。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	柴 裕之
肩書き	東洋大学講師
プロフィール	1973年東京生まれ。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、東洋大学文学部非常勤講師。専門は、日本中近世移行期政治・社会史。単著『戦国・織豊期大名徳川氏の領国支配』(岩田書院、2014年)、『徳川家康―境界の領主から天下人へ―』(平凡社、2017年)ほか。