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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-04-08 / 文学 / 学内講座コード:110105

『枕草子』を読む 「日記的章段」・中宮定子一族没落後の記事

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月10日(火)~ 6月19日(火)
講座回数
10回
時間
10:40~12:10
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
30
その他
ビジター価格 33,534円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
『枕草子』の本文を読み味わうと同時に、表現を分析し、作品の背景を掘り起こしながら読み進めることで、「随筆」という枠組ではとらえきれない『枕草子』の多様な側面に光をあてていきたいと思います。

【講義概要】
『枕草子』は約三百段の章段から構成され、各段は内容や文体の違いから、三種類に大別されています。今回の講座では、日記的章段(実録的章段)と呼ばれる、清少納言が宮仕え生活の中で見聞したことを記した章段群の中から、主君にあたる中宮定子の一族が、定子の父道隆の死や兄弟たちの不祥事を経て権勢を失い没落していった頃の記事を扱います。繁栄時の記事に登場した主家の人々に代わり、この時期を扱った段の中では、藤原斉信(ただのぶ)・藤原行成(ゆきなり)など殿上人との機知の応酬を描いたものが増えています。主家繁栄の記録を女房の立場から書き記す日記的章段にあって、繁栄時の章段とは異なる描き方が模索されたようです。一段ごとに時間をかけて本文を丁寧に読み進めながら、『枕草子』の賛美表現の特徴や作品としての論理などにも目を向けていきたいと考えています。なお、随時、プリントを配付し、必要な事柄は解説しますので、歴史的背景や作品に関する予備知識は必要ありません。なお、2018年秋学期は、春学期と連続して定子一族没落後の記事を扱い、主要章段を読み終える予定です。

備考

【ご受講に際して】
◆2014年春学期の同名講座と、ほぼ重なる内容です。
◆『枕草子』は各段が独立した性格を有する作品で、各段の配列も伝本により異なります。そのため、段数順ではなく内容的に近いものをまとめて取り上げる予定です。2017年秋学期からの続きにはなりますが、各段が独立した形式の作品ですので、今回からのご受講でも支障はありません。
◆初回開始頁―上巻91頁。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 上巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026011)
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 下巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026028)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 田畑 千恵子
肩書き エクステンションセンター講師
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。専門分野は平安時代の散文(『枕草子』・日記文学)。早稲田大学及び複数の大学で学部生の指導を担当してきた。主要論文「枕草子『かへる年の二月二十余日』の段の位相」(『日本文学研究資料新集 四』有精堂)・「枕草子日記的章段の方法」(『中古文学』36号)など。
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