講座詳細情報
申し込み締切日:2024-01-27 / 文学 / 学内講座コード:340114
大江健三郎と戦後民主主義
- 開催日
- 1月29日(月)~ 2月26日(月)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 15:05~16:35
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 13,662円
- 定員
- 24
- その他
- 会員受講料: 11,880円(入会金は8,000円(税込))
- 補足
講座詳細
【目標】
・大江健三郎文学の特質を把握する。
・民主主義者としての大江健三郎の歩みとその問題点を捉える。
・同時代を生きた三島由紀夫、村上春樹ら他作家との戦後意識の差違を理解する。
【講義概要】
戦後民主主義の申し子として生き、時代を代表する作家となった大江健三郎の表現を考える。大江は小説や評論、エッセイ、さらに現実の社会活動において、戦後民主主義の理念を体現し、それを作品に託したと見なされてきた。その民主主義者としての歩みはどのように始まり、時代とともにどのように変容していったのかを、作品と評論における表現を中心として捉えていきたい。大江の民主主義のイメージは、普遍的であると同時に大江独特の面があり、作品において後者を具現化しようとすることが差別や疎外といった民主主義に逆行する面をもたらしてしまったりもする。そうした側面が大江文学の個性を強めているアイロニーを明確にしたい。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 1/29(月) 民主主義者としての出発
第2回 2024/ 2/ 5(月) 障害児の誕生と「ヒロシマ」
第3回 2024/ 2/19(月) 小共同体の二面性
第4回 2024/ 2/26(月) 核時代と弱者
・大江健三郎文学の特質を把握する。
・民主主義者としての大江健三郎の歩みとその問題点を捉える。
・同時代を生きた三島由紀夫、村上春樹ら他作家との戦後意識の差違を理解する。
【講義概要】
戦後民主主義の申し子として生き、時代を代表する作家となった大江健三郎の表現を考える。大江は小説や評論、エッセイ、さらに現実の社会活動において、戦後民主主義の理念を体現し、それを作品に託したと見なされてきた。その民主主義者としての歩みはどのように始まり、時代とともにどのように変容していったのかを、作品と評論における表現を中心として捉えていきたい。大江の民主主義のイメージは、普遍的であると同時に大江独特の面があり、作品において後者を具現化しようとすることが差別や疎外といった民主主義に逆行する面をもたらしてしまったりもする。そうした側面が大江文学の個性を強めているアイロニーを明確にしたい。
【各回の講義予定】
第1回 2024/ 1/29(月) 民主主義者としての出発
第2回 2024/ 2/ 5(月) 障害児の誕生と「ヒロシマ」
第3回 2024/ 2/19(月) 小共同体の二面性
第4回 2024/ 2/26(月) 核時代と弱者
備考
【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は3月4日を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆休講が発生した場合の補講日は3月4日を予定しています。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 柴田 勝二 |
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肩書き | 東京外国語大学名誉教授、埼玉学園大学特任教授 |
プロフィール | 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』、『谷崎潤一郎 美と生命の間』などがある。 |