大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
日本の古典劇の中で、もっともドラマを重視するのが文楽です。太夫、三味線、人形、そして「劇場」、観客、批評家がこのことといかに向き合うか、考えましょう。

【講義概要】
日本と世界の古典劇を視野に、文楽の現在の課題を、映像・音声資料を用いながら検討します。同時に戯曲としての浄瑠璃を、舞台に即して読み解いていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 8(水) 文楽概観-国立劇場五月公園の演目から
第2回 2015/ 4/15(水) 文楽の歴史
第3回 2015/ 4/22(水) 文楽と西洋古典劇
第4回 2015/ 4/29(水) 「仮名手本忠臣蔵」と並木宗輔
第5回 2015/ 5/13(水) 「仮名手本忠臣蔵」を読み解く（一）
第6回 2015/ 5/20(水) 「仮名手本忠臣蔵」を読み解く（二）
第7回 2015/ 5/27(水) 大正十（1921）年の文楽をみる
第8回 2015/ 6/ 3(水) 能と文楽
第9回 2015/ 6/10(水) オペラと日本の楽劇（能・文楽）
第10回 2015/ 6/17(水) 文楽の興行
第11回 2015/ 9/30(水) 国立劇場九月公演の課題
第12回 2015/10/ 7(水) 浄瑠璃版本を読む
第13回 2015/10/14(水) 狂言・歌舞伎と文楽
第14回 2015/10/21(水) 近松浄瑠璃の上演をめぐって
第15回 2015/10/28(水) 文楽の現行演目
第16回 2015/11/ 4(水) シェイクスピア・モリエールと文楽
第17回 2015/11/11(水) 竹本座、豊竹座の盛衰と「風」
第18回 2015/11/18(水) 中国古典演劇と文楽
第19回 2015/11/25(水) 文楽と文化政策
第20回 2015/12/ 2(水) 国立劇場十二月文楽公演の演目

【ご受講に際して】
◆各回講義予定の順序は変わる場合がございます。

名前	内山 美樹子
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	1939年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士(早稲田大学)。専門分野は文楽・日本古典演劇。著書に『浄瑠璃史の十八世紀』(勉誠社)、『文楽二十世紀後期の輝き ― 劇評と文楽考 ― 』(早稲田大学出版部)。共著に『日本古典芸能と現代 文楽・歌舞伎』(岩波書店)がある。