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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-09-27 / 世界史 / 学内講座コード:730332

聖者伝文学からロシア、ウクライナ、ベラルーシの世界観を探る 原典(日本語訳)を読んで考える東方正教の歴史

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター オンライン講座(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9月29日(金)~12月 8日(金)
講座回数
8回
時間
10:30~12:00
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
27,324円
定員
30
その他
会員受講料: 23,760円(入会金は8,000円(税込))
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・ウクライナ、ロシア、ベラルーシの共通の祖先であるキエフ・ルーシの歴史を学ぶ。ビザンツ文化を受容したキエフ・ルーシが、高度な文化的達成、繁栄、凋落、壊滅を経てそのどん底から光が見えてくるまでの経緯を知る。
・キエフ・ルーシの宗教思想の根幹となったテオーシス思想(イエス・キリストの真似び、イエス・キリストにおいて神が人間になったのだから、人間も神になれる)が、原典作品でどのように現れているかを学ぶ。
・キエフ・ルーシで書かれた原典テクストをわかりやすい日本語テクストで読みながら、具体的なエピソードを通じて、キエフ・ルーシの歴史を肌感覚で知る。

【講義概要】
ウクライナ、ロシア、ベラルーシの共通の祖先であるキエフ・ルーシの歴史を、キエフ・ルーシで書かれたさまざまな著作の日本語訳の講読によって学ぶ。キエフ・ルーシは988年、ローマではなく、コンスタンティノープルからキリスト教を受容したが、自らの言語であるスラヴ語による著作の伝統を発展させ、ビザンツ文化の伝統を汲みながらも独自の文化を発達させた。しかしながら、繁栄ゆえの気の緩みや驕りから凋落していき、13世紀前半、やがてモンゴルの侵攻で壊滅に至った。やがてそのどん底から荒野修道院創設運動によってモスクワ勃興の光が見えてくる。その経緯を、原典テクストのわかりやすい日本語を通して学んでいきたい。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 9/29(金) キエフ・ルーシのキリスト教の特徴、東西キリスト教会の違いをキエフ府主教イラリオンの説教から見る
第2回 2023/10/ 6(金) キエフ・ルーシ最大の聖者であるキエフ洞窟修道院の聖フェオドーシイの聖者伝から、キエフ・ルーシの世俗権力と宗教権威の関係を知る
第3回 2023/10/13(金) ビザンツ文明を吸収したキエフ・ルーシの文化の隆盛を、スモレンスク人クリメントの説教から見る
第4回 2023/10/27(金) 凋落の途にあったキエフの実生活のままならない実態を、『キエフ洞窟修道院聖者列伝』の師シモンと弟子ポリカルプのやり取りから知る
第5回 2023/11/10(金) モンゴル侵攻による壊滅前夜のキエフ・ルーシの宗教界の社会思想をトゥーロフのキリルの諸説教から知る
第6回 2023/11/17(金) 政治闘争の敗者を聖者に祭り上げる伝統を、ボリスとグレープ、アンドレイ・ボゴリュプスキイ、トヴェーリ公ミハイルの聖者伝から知る
第7回 2023/12/ 1(金) モンゴル侵攻によるキエフ・ルーシの壊滅を当時の人々がどう受け入れたかをウラジーミル主教セラピオンの説教から知る
第8回 2023/12/ 8(金) モンゴル侵攻による壊滅と苛烈な権力闘争の時代にロシア人がいかに精神の平衡を保ったのかを『ラドネジのセルギイ伝』から知る

備考

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、12月15日(金)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆本講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30までに公開します。インターネット上で1週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)
◆『ロシアの思考回路』(扶桑社)、『キエフ洞窟修道院聖者列伝』、『中世ロシアのキリスト教雄弁文学(説教と書簡)』、『中世ロシアの聖者伝(一)ーモスクワ勃興期編』(以上、松籟社)を合わせてお読みいただくと理解が進みます。

◆9/1(金) 19:00より本講座の無料体験会を実施します。
◆体験会お申込みはこちらから。https://www1.ex-waseda.jp/online/ 「無料体験講座」をクリックし、「絞り込み」をクリックしてください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 三浦 清美
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール 1965年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻はスラヴ文献学、中世ロシア文学、中世ロシア史。著書に『ロシアの思考回路』(扶桑社)、『ロシアの源流』(講談社)。訳書に『キエフ洞窟修道院聖者列伝』(松籟社)、『中世ロシアの聖者伝』(松籟社)、ヤーニン『白樺の手紙を送りました』(共訳、山川出版社)。
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