大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
パリの歴史を、現在のパリの姿の中に探ります。フランスの歴史と文化を、街角の姿の中に、見つけましょう。

【講義概要】
昨年は、パリの歴史が町に記し残した跡を辿って、今日わたしたちが目にすることの出来る建築物の由来をたずねてみました。2000年前のクリュニー浴場跡から、建築の始まった三角ビルディングまで、という具合の、時間軸でのパリ散策でした。そのために、パリの様ーな場所を、いわば飛び回ることになりました。今度は、空間の軸での散策を試みようと思います。例えば、パリの町を貫く、長い歴史を持つ通りに沿って歩いてみたら、そこには次ーに歴史が姿を現わすはずです。つまり、空間の中に折りたたまれている歴史の断片や、時には文学作品の名場面を探して歩くことになるでしょう。そのような《パリ 歴史探索の散歩道》をご提案します。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/ 5(水) サン＝ジャック通りに沿って南へ ダンフェール=ロシュロー広場まで
第2回 2023/ 4/12(水) シテ島をひとまわり
第3回 2023/ 4/19(水) サン＝ドニ通りに沿って北へ サン=ドニ門まで
第4回 2023/ 4/26(水) サン＝タントワーヌ通りからリヴォリ通りへ
第5回 2023/ 5/10(水) ル・マレ地区をぐるぐる散歩
第6回 2023/ 5/17(水) バスティーユ広場からグラン・ブールヴァールへ
第7回 2023/ 5/24(水) グラン・ブールヴァールからマドレーヌ寺院・コンコルド広場まで
第8回 2023/ 5/31(水) シャトレ広場からレ・アルを経てサン=トノレ通りへ、フォーブール・サン=トノレ通りへ
第9回 2023/ 6/ 7(水) サン・ジェルマン大通りを辿る
第10回 2023/ 6/14(水) ユーロップ広場からモンマルトルへ向かって

【ご受講に際して】
◆フランス語その他の予備知識は必要ありません。
◆進行に従って、各回の講座のテキストをお配りします。
◆2022年度秋期の「フランスの歴史と文化(130313)」「フランスの地方:その歴史と文化(130323)」の継続生優先となる講座です。継続受講者が定員に満たない場合は、それ以外の方もお申し込みいただけます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	小林 茂
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	1942年東京生まれ。早稲田大学卒。早稲田大学文学部教授を経て、2012年名誉教授。NHKテレビ・フランス語講座講師、パリ国際大学都市日本館館長など歴任。著訳書に『新スタンダード仏和辞典』(共同編著、大修館書店)、イヴァン・コンボー『新版パリの歴史』(白水社)、『薩摩治郎八』(ミネルヴァ書房)他。