大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日本列島における国家の起源を知る。
・列島史を東アジア史の一環として理解する。
・考古学と文献史学とを総合する力を身につける。

【講義概要】
「日本国」(「日本」を国号とする国家)の起源は8世紀初頭のいわゆる「律令国家」(藤原京・平城京時代)にあるが、列島における国家の起源はさらに古く、前1世紀に遡る。「日本国」約1300年の歴史以前に、約750年間に及ぶ「倭国」史が存在したのである。それは、文字通り、激動の歴史であった。この講義では、倭国の前史(前300～前50年頃)および初期倭国史(前50年~後200年頃)について、東アジアの辺境における国家の形成という観点から講義する。

【各回の講義予定】
第1回 2021/ 5/ 7(金) 楽浪郡設置以前の朝鮮半島と日本列島
第2回 2021/ 5/14(金) 楽浪郡による倭国支配の始まり
第3回 2021/ 5/21(金) 王莽=筑紫政権による列島支配
第4回 2021/ 5/28(金) 倭奴国の朝貢
第5回 2021/ 6/ 4(金) 倭国王帥升らの朝貢
第6回 2021/ 6/11(金) 後漢衰退期の倭国――筑紫・出雲・吉備・大和

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、6月18日(金)を予定しております。
◆Zoomウェビナーを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	水林 彪
肩書き	早稲田大学名誉教授、東京都立大学名誉教授
プロフィール	山形県生まれ。博士(法学、一橋大学)。専門は日本法制史、比較法社会史。東京都立大学、一橋大学、早稲田大学などで、日本法制史、比較法社会史を担当してきた。主要著作は、『封建制の再編と日本的社会の確立』(山川出版社)、『記紀神話と王権の祭り』(岩波書店)、『天皇制史論』(岩波書店)。