大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
フランスという国に関心をお持ちの皆さんに、その歴史と文化の、簡単な展望をご提案します。
それが、皆さんの知識を組み立てなおし、理解を深める契機になってくれますように。

【講義概要】
フランスという国の歴史のおおよそをたどり、その作り出した文化の、時代ごとの様子を学んでいきます。有史以前は別として、現在のフランスにつながる歴史は、およそ2000年前に始まります。その長い歴史を展望するには、短期間では行き届きませんから、4期に分けて各時代をたどります。2019年秋学期は、20世紀の始まりから今日まで、つまり私たちの良く知っているフランスの形が出来上がってきた、その過程をたどります。ヨーロッパの中で、その一員としての立場を保持しつつ、なお独自の位置を守ろうとする、そのあり方を、この100年の歴史に探ります。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 2(水) 新しい不安〔大戦前夜；キュビスムとフォヴィスム〕
第2回 2019/10/ 9(水) 大戦争〔いずこも戦場；写真と映画〕
第3回 2019/10/16(水) 両次大戦の狭間〔狂乱の20年代；シュルレアリスム〕
第4回 2019/10/23(水) 国際協調の敗北〔戦争の足音；演劇の再生〕
第5回 2019/10/30(水) 再びの世界大戦〔果て知れぬ拡大；抵抗の文学〕
第6回 2019/11/ 6(水) 戦後の再出発〔新たな共和国；実存主義〕
第7回 2019/11/13(水) 新しい繁栄へ〔栄光の30年；前衛芸術の時代〕
第8回 2019/11/20(水) 秩序の再建〔欧州共同体；文化遺産の復興〕
第9回 2019/11/27(水) ヨーロッパ〔開かれた共同体；軋みとひび割れ〕
第10回 2019/12/ 4(水) 21世紀〔新しい秩序はあるのか？〕

【ご受講に際して】
◆フランス語その他の予備知識は必要ありません。
◆進行に従って、以下の印刷物をお配りします:各回ごとの講座のテキスト;歴史と文化の年表;歴史地図;また主に文学テキストの抜粋資料

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	小林 茂
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	1942年東京生まれ。早稲田大学卒。早稲田大学文学部教授を経て、2012年名誉教授。NHKテレビ・フランス語講座講師、パリ国際大学都市日本館館長など歴任。著訳書に『新スタンダード仏和辞典』(共同編著、大修館書店)、イヴァン・コンボー『新版パリの歴史』(白水社)、『薩摩治郎八』(ミネルヴァ書房)他。