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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-04-08 / 日本史 / 学内講座コード:110206

やさしい日本経済史 身過ぎ世過ぎの二千年【家業の系譜篇】

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月10日(水)~6月19日(水)
講座回数
10回
時間
14:45~16:15
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
30
その他
ビジター価格 33,534円
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・「イエ」を軸に日本経済の来し方を理解できるようにする
・日本の「イエ」に、世界の様々な「家族」とは異なる固有の特徴を見出せるようにする
・各時代・各社階層・各生業ごとに、「イエ」の成立が重要事であったことに理解を深める
・前近代における経済諸活動を、おおむね「家業」としての営みの集積であったことを読み解けるようにする
・文学作品を含む各時代の資料から、経済現象を見出す読解力を身につける

【講義概要】
日本列島における経済的な営みの歴史を概観します。今期の講義は【家業の系譜篇】です。日本の「イエ」には「永続する」社会組織の基礎単位という特徴があります。この「永続性」が全社会的に確立するのは近世のことですが、近世以前から身分・社会層ごとに「イエ」が成立する場面がありました。つまり、原初、日本社会には「イエ」が存在しなかったのです。人口のほとんどを占める食糧生産に携わった人々は、大体8世紀ぐらいまでは共同体を最小単位として生業を営んでいました。「イエ」を早期的に確立したのは天皇家と貴族、次いで武士ならびに商人・職人たちであり、農民の「イエ」は奈良時代に兆したものの、確立は中世前期ごろかと思われます。生産人口の大半がサラリーマンである現代からみれば不思議なことですが、そうなる前の日本社会は、家業としての生産、家業としての流通、「イエ」の営みとしての消費といったように、「イエ」経済の集積で成り立っていました。本講座では、各時代・各社会層の経済的な営みを記述する資料を読みながら、そこに見え隠れする「イエ」のありようを捕まえていきます。日本経済史の講義としてはやや珍しい切り口ですが、史料に通底するロジックをひとたび理解すれば面白さも倍増します。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/10(水) 序―日本的「イエ」の構造モデル
第2回 2019/ 4/17(水) 綾君の「イエ」
第3回 2019/ 4/24(水) 神南備種松家のファームとファクトリ
第4回 2019/ 5/ 8(水) ムコ殿たちの様々なナリワイ(1)
第5回 2019/ 5/15(水) ムコ殿たちの様々なナリワイ(2)
第6回 2019/ 5/22(水) 貴族たちの家業
第7回 2019/ 5/29(水) 中世の名主と在家の「東作西収」
第8回 2019/ 6/ 5(水) 応仁の乱と山科家
第9回 2019/ 6/12(水) 近世農民の「イエ」
第10回 2019/ 6/19(水) 元禄ベンチャーの末路

備考

【ご受講に際して】
◆2018年度春講座の続編となる内容ですが、学期ごとに完結する内容ですので、初めての方もご受講いただけます。

【備考】
(ご参考まで入力しておきます:早稲田校担当者より)
◆2018年度の同名講座の続編となる内容ですが、学期ごとに完結する内容ですので、初めての方もご受講いただけます
or
◆本講座は2018年度までに同講師が担当した講座の内容に新たな知見を加えて再構成したものです

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 太田 愛之
肩書き 早稲田大学講師
プロフィール 1960年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、同大学院経済学研究科博士後期課程満期退学。専攻は日本経済史。著書に『日本経済の二千年』(共著)(勁草書房)など、論文に「揺籃期の『家』」(『社会経済史学』)、「古代村落の再編」(『日本史研究』)などがある。
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