大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・藤原氏の成り立ちとその特質を明らかにする。
・藤原氏が謀略を駆使して、外戚の座を死守したという見方を相対化する。
・藤原氏と天皇家との関係について、段階を追って正確にとらえる。

【講義概要】
鎌足に始まり不比等の代に確立したとされる藤原氏は、謀略と権力闘争を「御家芸」として、天皇家の外戚の座を独占することに成功したと言われてきました。しかし、陰謀と政治的闘争の巧みさだけでは藤原氏の千年にわたる繁栄は到底実現しえなかった筈です。
講座では藤原氏とは何であったか、いったい何が藤原氏に栄華をもたらしたのかについて「日本王権論」の一環として具体的に考えます。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/30(水) 藤原氏の誕生
第2回 2019/ 2/ 6(水) 藤原朝臣姓の成立(その1)
第3回 2019/ 2/13(水) 藤原朝臣姓の成立(その2)
第4回 2019/ 2/20(水) 藤原四家の分立(その1)
第5回 2019/ 2/27(水) 藤原四家の分立(その2)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	遠山 美都男
肩書き	学習院大学講師
プロフィール	1957年東京都生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。博士(史学、学習院大学)。専門は日本古代史。著書に『古代王権と大化の改新』(雄山閣)、『蘇我氏四代 ― 臣、罪を知らず』(ミネルヴァ書房)、『天武天皇の企て 壬申の乱で解く日本書紀』(角川選書)など多数。