講座詳細情報
申し込み締切日:2018-07-05 / 世界史 / 学内講座コード:320311
シルクロード再考 日本から見た西域との(歴史上及び今日の)接点
- 開催日
- 7月 7日(土)~ 8月 4日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- その他
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 15,580円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 17,767円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
「西域」といっても隔靴掻痒の世界。人によってどこを指すか異なります。古代の交易・文化の流れは日本人にとって懐かしい歴史話に満ちていますが、近年、特にソ連崩壊後の新しい動きは、最近の「一帯一路」の議論を含め、日本人の目には複雑・怪奇に映ります。また、近年は、人間の旅に対する畏敬の念が薄れ、文化の流れに対する機微な感覚が失われていく寂しさがあります。広義の西域と狭義の西域における「人間」の動きに加え、文化的な側面をも取り入れた議論をめざします。
【講義概要】
シルクロードを巡る諸民族の大移動による覇権争いと、結果としてもたらされた度重なる悲劇。宗教・文化の流れの中に見られた感動とその継承、そして消滅。近現代では、ロシアの南下政策とソ連共産党による非宗教化の脅威等、中国文化の西方への展開の限界と、毛沢東に率いられた「長征」の地理的制約。経済の議論では覆い切れない東西の問題を取り上げます。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 7/ 7(土) 今日のシルクロード:ロシアと中国の思惑(ロシアのアジア戦略とユーラシア経済同盟、中国の一帯一路)、そして日米を中心としたインド等を巻き込むインド太平洋戦略。
第2回 2018/ 7/14(土) 西域における諸民族の動き:スキタイ、匈奴、ソグド、アッティラのような蛮族等。西からのアレキサンダ大王の侵入と漢からの張騫の旅。歴史の中に埋没しそうな人々の旅。
第3回 2018/ 7/21(土) 仏教伝来のルート:西域に分け入った求法僧の旅。西方からのルート:マルコポーロにヒケを取らない中世のローマ教皇の使節の旅。古代の仏陀像の螺髪とドジョウ髭。加藤先生、菅野先生の貢献等。
第4回 2018/ 7/28(土) 仏教遺跡の調査・発掘の話:シルクロード文化を巡る最近時での日本人による調査・発掘活動の動き(仏教遺跡の考古学的・文化的な意味と仏教遺跡の発掘の実情を聞く)。
第5回 2018/ 8/ 4(土) 茫漠とした世界に展開する夢に満ちたシルクロードと地理感が薄れ現実の利害対立が先行する東西経路。玉門関・陽関の意味。ユーラシアにとってシルクロードとは何なのか、質疑と自由討議。
「西域」といっても隔靴掻痒の世界。人によってどこを指すか異なります。古代の交易・文化の流れは日本人にとって懐かしい歴史話に満ちていますが、近年、特にソ連崩壊後の新しい動きは、最近の「一帯一路」の議論を含め、日本人の目には複雑・怪奇に映ります。また、近年は、人間の旅に対する畏敬の念が薄れ、文化の流れに対する機微な感覚が失われていく寂しさがあります。広義の西域と狭義の西域における「人間」の動きに加え、文化的な側面をも取り入れた議論をめざします。
【講義概要】
シルクロードを巡る諸民族の大移動による覇権争いと、結果としてもたらされた度重なる悲劇。宗教・文化の流れの中に見られた感動とその継承、そして消滅。近現代では、ロシアの南下政策とソ連共産党による非宗教化の脅威等、中国文化の西方への展開の限界と、毛沢東に率いられた「長征」の地理的制約。経済の議論では覆い切れない東西の問題を取り上げます。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 7/ 7(土) 今日のシルクロード:ロシアと中国の思惑(ロシアのアジア戦略とユーラシア経済同盟、中国の一帯一路)、そして日米を中心としたインド等を巻き込むインド太平洋戦略。
第2回 2018/ 7/14(土) 西域における諸民族の動き:スキタイ、匈奴、ソグド、アッティラのような蛮族等。西からのアレキサンダ大王の侵入と漢からの張騫の旅。歴史の中に埋没しそうな人々の旅。
第3回 2018/ 7/21(土) 仏教伝来のルート:西域に分け入った求法僧の旅。西方からのルート:マルコポーロにヒケを取らない中世のローマ教皇の使節の旅。古代の仏陀像の螺髪とドジョウ髭。加藤先生、菅野先生の貢献等。
第4回 2018/ 7/28(土) 仏教遺跡の調査・発掘の話:シルクロード文化を巡る最近時での日本人による調査・発掘活動の動き(仏教遺跡の考古学的・文化的な意味と仏教遺跡の発掘の実情を聞く)。
第5回 2018/ 8/ 4(土) 茫漠とした世界に展開する夢に満ちたシルクロードと地理感が薄れ現実の利害対立が先行する東西経路。玉門関・陽関の意味。ユーラシアにとってシルクロードとは何なのか、質疑と自由討議。
備考
【ご受講に際して】
◆使い慣れた(ユーラシア、アジアの)世界地図帳と簡単な世界史年表をご持参ください。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『図説 蛮族の歴史』(原書房)(ISBN:978-4562042975)
『中央アジアを知るための60章 』(明石書店)(ISBN:978-4750331379)
『ギリシア人の物語III 新しき力』(新潮社)(ISBN:978-4103096412)※第2章参照。
『「オリエント」とは何か』(藤原書店)(ISBN:978-4894343955)※ポルトガル人のインドのゴアの状況を記した第19章参照。
『Silk Road 』(Odyssey)(ISBN:978-9622177215)※イランのサファヴィー朝の第10章と第12章参照。
『リオリエント ― アジア時代のグローバル・エコノミー』(藤原書店)(ISBN:978-4894341791)
『朝倉世界地理講座―大地と人間の物語(5) 中央アジア』(朝倉書店)(ISBN:978-4254167955)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆使い慣れた(ユーラシア、アジアの)世界地図帳と簡単な世界史年表をご持参ください。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『図説 蛮族の歴史』(原書房)(ISBN:978-4562042975)
『中央アジアを知るための60章 』(明石書店)(ISBN:978-4750331379)
『ギリシア人の物語III 新しき力』(新潮社)(ISBN:978-4103096412)※第2章参照。
『「オリエント」とは何か』(藤原書店)(ISBN:978-4894343955)※ポルトガル人のインドのゴアの状況を記した第19章参照。
『Silk Road 』(Odyssey)(ISBN:978-9622177215)※イランのサファヴィー朝の第10章と第12章参照。
『リオリエント ― アジア時代のグローバル・エコノミー』(藤原書店)(ISBN:978-4894341791)
『朝倉世界地理講座―大地と人間の物語(5) 中央アジア』(朝倉書店)(ISBN:978-4254167955)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 北村 歳治 |
---|---|
肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 東京大学・オックスフォード大学院卒。金融経済。大蔵省、IMF等をへて国際委員会「公益監視委員会(PIOB)」メンバー(2007~14年)。著書等に『オリエンタル・トレード』、『中央アジア経済』、『現代のイスラム金融』、「近年における金融分野の基調的な変化」、“Two Shock Waves”等。 |
名前 | 安田 治樹 |
---|---|
肩書き | 立正大学教授、法華経文化研究所所長 |
プロフィール | - |