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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-04-07 / 日本史 / 学内講座コード:310213

日中戦争全史 1915-1937 対華21カ条要求から南京占領まで

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月 9日(月)~ 6月18日(月)
講座回数
10回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
40
その他
ビジター価格 33,534円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・戦争には長い「前史」があり、それがある時期から「前夜」となれば、戦争勃発は不可避となることを、現在の日本の状況とも照らし合わせて考える。
・歴史は因果関係によって展開することを日中戦争を事例に考える。それは日本がなぜ過った戦争に突入したのかを歴史の教訓として学ぶことになる。
・これまでの日中戦争史研究で不問にされてきた海軍の戦争責任を解明する。

【講義概要】
1915年の対華21カ条要求の強要から「前史」が始まったことを明らかにする。そして、田中義一内閣による山東出兵、治安維持法体制の強化、関東軍による張作霖爆殺と真相の隠蔽などが集中して発生した1928年は、日本が満州事変・日中戦争へと突き進む「前夜」への転換点になったことを明らかにする。
戦争「前夜」の段階に進んだ日本は、1931年9月18日の関東軍の謀略による柳条湖事件で満州事変を開始、以後15年におよび中国侵略を拡大していった。いっぽう1937年7月7日の盧溝橋事件を契機に陸軍は華北での戦争を開始するが(北支事変)、それを8月9日に謀略による大山事件を仕掛けて戦争を上海へと波及させ、さらに中国の首都南京への空爆作戦を敢行して陸軍による南京攻略戦の先鞭をつけ、日中戦争を全面戦争(日支事変)へと拡大させたのは海軍であったことを明らかにする。

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/ 9(月) 1915年の対華21カ条要求、戦争「前史」への転換点となった1928年
第2回 2018/ 4/16(月) 関東軍の謀略による満州事変と「満州国」の成立
第3回 2018/ 4/23(月) 中国東北軍民の抵抗と満州武装移民、満州における治安戦
第4回 2018/ 5/ 7(月) 2・26事件と軍部強権政治体制の確立、陸軍の華北分離工作と内蒙政策
第5回 2018/ 5/14(月) 1936年に海軍が準備した日中戦争
第6回 2018/ 5/21(月) 綏遠事件・西安事件と抗日民族統一戦線の形成
第7回 2018/ 5/28(月) 盧溝橋事件から「北支事変」へ
第8回 2018/ 6/ 4(月) 海軍の謀略・大山事件から第二次上海事変へ
第9回 2018/ 6/11(月) 海軍の南京渡洋爆撃、南京空爆作戦、陸軍の南京攻略戦
第10回 2018/ 6/18(月) 陸軍の南京占領と南京事件、海軍のパナイ号事件 ― 真珠湾攻撃への序曲

備考

【ご受講に際して】
◆2018年度秋学期に続編を予定しています。
◆講義はテキストを使っておこない、受講者の疑問に答える講義にしていきたいので、あらかじめテキストを読んで、質問を提出されることを歓迎します。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『日中戦争全史(上)』(高文研)(ISBN:978-4874986240)笠原十九司 著
参考図書
『海軍の日中戦争 ― アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(平凡社)(ISBN:978-4582454482)笠原十九司 著
『日本軍の治安戦 ― 日中戦争の実相』(岩波書店)(ISBN:978-4000283731)笠原十九司 著

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 笠原 十九司
肩書き 都留文科大学名誉教授
プロフィール 1944年群馬県生まれ。東京教育大学文学部卒業後、同大学文学研究科修士課程中退。博士(学術、東京大学)。専門分野は、中国近現代史、日中関係史。著書に、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(汲古書院)、『日本軍の治安戦』(岩波書店)、『南京事件』(岩波新書)、『南京難民区の百日』(岩波現代文庫)などがある。
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