大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
16世紀に西欧で誕生したクラシック音楽は、人類にとって不滅の文化財です。その精髄を理解し尽くすことは不可能ですが、それだけに、汲めども尽きぬ芸術美の宝庫とも言えるでしょう。この講座では、その一端を紹介します。

【講義概要】
音楽を楽しむ手段は録音、映像など、数多くあります。しかし、一流アーティストの実演に触れる以上の方法はありません。それは音楽が共感の芸術だからです。ステージから発散される音楽に共感し、更に聴き手それぞれが、そこに居合わせた人びとと共感を分かちあう。その体験が、より深い音楽への理解につながります。そしてもうひとつ、音楽には定められた語法と、背景に歴史があります。それを知ることで、楽しみが倍加されるのです。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 6/ 4(土) クラシック音楽の黎明期からバロック時代、ウィーン古典派まで。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団第1 ヴァイオリン奏者・岩田恵子と名ピアニスト・草冬香が来演します。
第2回 2016/ 6/18(土) ロマン派時代から現代まで。パリ在住の国際的名ヴァイオリニスト・瀬川祥子が来演。超絶技巧で無伴奏ヴァイオリン音楽の世界を披露します。

名前	中野 雄
肩書き	音楽プロデューサー
プロフィール	東京大学法学部卒業。元ケンウッド代表取締役。昭和音楽大学・津田塾大学講師を歴任。現在音楽プロデューサーとして内外で活躍。「ウィーン・モーツァルト協会賞」等を受賞。著書『丸山眞男 音楽の対話』、『ウィーン・フィル 音と響きの秘密』、『モーツァルト 天才の秘密』、『小澤征爾 覇者の法則』(以上、文春新書)、『指揮者の役割』(新潮選書)等。