大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
奈良時代の正史である『続日本紀』を講読することによって、奈良時代のようすを理解するとともに、史料の読み方および古代史の基礎的知識を獲得することを目標とします。

【講義概要】
今回は、『続日本紀』神亀元年(724)年11月条から、講読を続けます。聖武天皇が登場し、新たな政策を展開し、長屋王が活躍しますが、やがて自殺に追い込まれます。講義の方法は、講師が条文を読んで、解説する方法をとります。なお、最近行われている平城京の発掘のようすや、木簡などの出土文字資料についても、適宜、紹介したいと思います。長屋王政権の実態とは、どのようなものだったのでしょうか。

名前	川尻 秋生
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	1961年千葉生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科修士課程修了。千葉県立中央博物館上席研究員を経て現職。博士(文学)。専門分野は、日本古代史。著書に『古代東国史の基礎的研究』(塙書房)、『日本古代の格と資財帳』、『平将門の乱』(以上吉川弘文館)、『揺れ動く貴族社会』(小学館)、『平安京遷都』(岩波書店)がある。