大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
1. 日本や世界の高齢化の現状を知る。
2. 高齢社会の特徴を理解する。
3. 高齢者の心理的特徴と老化への適応過程を理解する。

【講義概要】
日本は世界の最長寿国の一つです。これほどの高齢社会の実現は文明史上、例がありません。とはいえ、いつでも、どの時代でも老人は存在していました。つまり、老化という一人ひとりの個人にとってはあたり前の現象が、社会性(集団性)を持つまでに至ったことが、現在のわが国の特徴といえるでしょう。この講座では、自分自身の老化や配偶者の死、収入の減少、対人関係などのストレスを緩和したり増幅したりする心理的メカニズムを明らかにし、社会の高齢化が個人の心理や健康に及ぼす影響について、みなさんと考えてみたいと思います。

名前	福川 康之
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	北海道生まれ。博士(文学、早稲田大学)。専門分野は、健康心理学、老年心理学、進化心理学。著書に、『老化とストレスの心理学』(弘文堂)、『無縁社会のゆくえ』(誠信書房)などがある。