検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2016-01-02 / 日本史 / 学内講座コード:340208

陸軍中野学校の秘密戦教育

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
1月 9日(土)~ 3月 5日(土)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【目標】
旧日本陸軍の秘密情報工作員の養成機関であった陸軍中野学校について、創立期の全容を示す公文書を2012年に発見した。従来の研究は一部の卒業生の体験談を興味本位でまとめた読み物の域を出なかった。この学校の7年間の防諜、諜報、宣伝、謀略の教育を公文書その他から多角的に分析し、その成果を歴史的に総括する。
※中野学校創立期の公文書は2012年に山本先生ご自身が研究の中で発見されました。

【講義概要】
日本は古くから忍者、隠密など独自のインテリジェンス文化を生んでいるが、国内の活動に限られていた。維新で誕生した日本軍はロシアなどを仮想敵国とみなしてインテリジェンス活動を国際的に展開し始めた。当初はごく一部の将官による個人的な活動であったが、大正期のシベリア出兵を機に特務機関を初めて創設した。昭和期に入ると、満州、中国への侵略を本格化し、各地に特務機関を設置する。その機関の需要に応える情報工作員を多数必要とした。その養成のため1938年に陸軍中野学校が創設された。第2次大戦終了までの7年間に約2200名の卒業生を幅広い戦域の師団や陸軍中枢に送り出した。その存在は国内でも秘密とされ、陸軍でも知る人はごく少数であった。その功罪について新発見資料を駆使して説明し、日本インテリジェンス史での位置づけを行う。

【主な講義内容】
・日本のインテリジェンスの歴史 ― 忍者から将校へ
・陸軍中野学校の誕生と理念 ― 陸軍の諜報機関と主要人物
・陸軍中野学校の秘密教育と学生
・陸軍中野学校卒業生の活動 ― 満州、中国、南方、沖縄
・戦局と中野学校の役割の変遷
・卒業生の戦後の活動
・陸軍中野学校の現代的意義

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/ 9(土) 日本のインテリジェンスの歴史 ― 忍者から機関へ
第2回 2016/ 1/16(土) 陸軍中野学校の誕生と理念 ― 陸軍の諜報機関と主要人物
第3回 2016/ 1/23(土) 陸軍中野学校の秘密教育と学生
第4回 2016/ 2/ 6(土) 陸軍中野学校卒業生の活動 ― 満州、中国
第5回 2016/ 2/13(土) 陸軍中野学校卒業生の活動 ― 南方、沖縄
第6回 2016/ 2/20(土) 戦局と中野学校の役割の変遷
第7回 2016/ 2/27(土) 卒業生の戦後の活動
第8回 2016/ 3/ 5(土) 陸軍中野学校の現代的意義

備考

【ご受講に際して】
◆2015年度春学期講座「陸軍中野学校の秘密戦教育」と内容が一部重複しますが、より掘り下げた内容の講義となります。
◆1/30は講義がありません。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『特務機関の謀略』(吉川弘文館)(1,700円)(ISBN:978-4642054577)山本武利 著
参考図書
『新潮45(2015 年11 月号)』(新潮社)※記事「陸軍中野学校の秘密戦教育」山本武利

講師陣

名前 山本 武利
肩書き NPO法人インテリジェンス研究所理事長、早稲田大学名誉教授、一橋大学名誉教授
プロフィール 早稲田大学20世紀メディア研究所顧問、NPO法人インテリジェンス研究所所長。メディア史・インテリジェンス史・プロパガンダ研究。主たる単著に、『占領期メディア分析』(法政大学出版局、1996年)、『特務機関の謀略 ― 諜報とインパール作戦』(吉川弘文館、1998年)、『ブラック・プロパガンダ ― 謀略のラジオ』(岩波書店、2002年)、『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』(岩波書店、2013年)など。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.