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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-10-12 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:330210

水中考古学への招待 水中文化遺産の発掘プロジェクトを追って

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月19日(月)~11月16日(月)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
11,826円
定員
30
その他
ビジター価格 13,608円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
水中考古学とは、海中や湖底にある「水中文化遺産」を研究する学問のことです。本講義では、水中考古学の歴史、水中文化遺産の実例、最先端の水中探査技術などを中心に、水中考古学の基礎をわかりやすく解説します。

【講義概要】
2001年に採択、2009年に発効したユネスコの水中文化遺産保護条約によれば、水中文化遺産とは海辺や海中や湖底にある文化財のことですが、海洋に囲まれて、湖沼などの水圏環境にも恵まれた日本は、まさに水中考古学にとっては理想的なフィールドであるといえます。20世紀まで財宝引き揚げや商業サルベージにより破壊されるがままにされていた水中文化遺産を、国際的な枠組みの中で保護や研究の対象としていくというユネスコの条約がきっかけとなり、21世紀に入ってから欧米や隣国の韓国や中国はもとより、日本でも水中考古学の本格的な教育研究が開始されました。国際的な調査発掘プロジェクトも進行しつつあります。
本講座では、まず水中考古学あるいは水中文化遺産研究の概要や簡単な学史の解説の後に、700年前の沈没船が最近発見されて話題となった九州の鷹島の元寇関連の遺跡、ユネスコの水中文化遺産保護条約を中心とした海にある宝物の複雑な法律をめぐる諸問題、我々の身近に意外に多数存在している関東地方周辺に分布する水中文化遺産、海の中にある遺跡や遺構を探査したり調査したりするために使われる海洋工学機器の最先端の技術、などのトピックについて第一線の研究者からの最新の研究成果が紹介されます。受講者の積極的な質問や討論への参加を期待しています。

【各回の講義予定】
第1回 2015/10/19(月) 水中考古学とは何か?
第2回 2015/10/26(月) 九州鷹島の元寇遺跡
第3回 2015/11/ 2(月) 水中文化遺産保護条約と日本の法律
第4回 2015/11/ 9(月) 関東地方の水中文化遺産
第5回 2015/11/16(月) 水中ロボットが探る文化遺産

備考

【ご受講に際して】
◆海洋学や考古学の基礎知識がなくても理解できる内容の講義です。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『文化遺産の眠る海 ― 水中考古学入門』(化学同人)(1,800円)(ISBN:978-4759813456)※各自書店でご購入ください。

講師陣

名前 岩淵 聡文
肩書き 東京海洋大学教授
プロフィール 1960年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業後、東京大学大学院、オックスフォード大学大学院において人類学ならびに考古学を学ぶ。イコモス国際水中文化遺産委員会日本代表。日本海事史学会理事。著書に、『アラス峡谷の人々(英文)』(クラレンドン)、『文化遺産の眠る海』(化学同人)などがある。
名前 林田 憲三
肩書き 東京海洋大学講師
プロフィール 1946年富山生まれ、早稲田大学文学部卒業後、ペンシルバニア大学大学院において古典考古学を学ぶ。非営利活動法人アジア水中考古学研究所理事長。文化庁水中遺跡調査検討委員会委員。編著に、『水中文化遺産データベース作成と水中考古学の推進:海の文化遺産総合調査報告書』(ARIUA)などがある。
名前 中田 達也
肩書き 東京海洋大学准教授
プロフィール 1969年東京生まれ。日本大学法学部法律学科卒業後、慶応義塾大学大学院法学研究科において国際法学を学ぶ。地域文化学会理事。論文に、「タイタニック号沈没地点の国際法上の意味」(『地域文化研究』11号)、「日中韓の水中文化遺産行政の比較」(『比較法雑誌』48巻)などがある。
名前 林原 利明
肩書き 玉川文化財研究所主任研究員
プロフィール 1960年東京生まれ。東洋大学文学部卒業後、同大学大学院において考古学を学ぶ。修了後は、民間研究所に所属し、埋蔵文化財調査・研究に携わるとともに、日本の水中文化遺産の「周知」と「理解」のための活動を行う。非営利活動法人アジア水中考古学研究所理事。論文に、「熱海市初島沖」(『季刊考古学』123号)などがある。
名前 近藤 逸人
肩書き 東京海洋大学准教授
プロフィール 1969年愛知生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、同大学大学院、東京大学大学院において水中工学ならびに海洋知能ロボット工学を学ぶ。IEEE Oceanic Engineering Society技術委員会無人海洋ビークル・潜水機部門共同議長。論文に、「自律型水中ロボットの設計と開発動向」(『設計工学』43巻)などがある。
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