大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
イエスが生きた紀元後一世紀前半のパレスチナがどのような政治・経済状況であったかを説明し、イエスはそのような社会において何を伝えようとしたのか、また、イエスに従った弟子たちは彼に何を見たのかを明らかにしたい。

【講義概要】
四つの福音書が描くイエスの生涯はかなりの部分で異なっている。例えば、イエスの誕生と幼児期を述べる幼年物語は、マタイ福音書とルカ福音書のみが伝えており、しかも両者はまったく異なっている。このように、福音書が描写するイエスの生涯は史実そのものとは言い切れないが、イエスが誰であるかを知りたい者には、大事な情報を与えてくれる書だと言える。聖書を記述した人たちにとって、イエスは誰であったのか、それを探ろうと思う。

【各回の講義予定】
第1回 2015/10/ 1(木) 紀元後一世紀前半のパレスチナ。
第2回 2015/10/ 8(木) 幼年物語が描くイエス。
第3回 2015/10/15(木) 宣教の開始。
第4回 2015/10/22(木) ガリラヤ宣教。
第5回 2015/11/19(木) エルサレムへの旅。
第6回 2015/11/26(木) エルサレムでのイエス。
第7回 2015/12/ 3(木) イエスの死。
第8回 2015/12/10(木) イエスの復活。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『聖書(新約・旧約)』※各自でご持参ください。

名前	雨宮 慧
肩書き	上智大学名誉教授
プロフィール	1943 年生まれ。出身地:東京都。出身校:上智大学大学院、教皇庁立聖書研究所。専攻分野:預言者の生き方。主な著訳書等:『正続・旧約聖書のこころ』(女子パウロ会)、『旧約聖書の預言者たち』(NHK出版)、『福音書のことば』(NHK出版)