大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
一般的には藤原氏に代表される貴族が主役と考えられることが多い平安時代の長期の歴史において、積極的に政局と関わり、それぞれの素顔を見せた天皇(上皇)たちに焦点を絞って平安時代を振り返ってみます。

【講義概要】
平安時代の各時期に固有のさまざまな政治課題に対して、挑戦的な政治的姿勢で取り組んだ桓武天皇から後白河法皇に至る10人程の天皇(上皇)たちの時代を通観します。特に今回は、それぞれの天皇(上皇)の個性的な人物像やその治政が、長期の平安な時代の構築に果たした歴史的役割に注目したいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 9/28(月) 変貌する天皇
第2回 2015/10/ 5(月) 桓武天皇と渡来人
第3回 2015/10/12(月) 幼帝清和天皇と摂政・関白
第4回 2015/10/19(月) 醍醐天皇と菅原道真の怨霊
第5回 2015/10/26(月) 一条天皇と新しき王権
第6回 2015/11/ 2(月) 後三条天皇と院政への序曲
第7回 2015/11/ 9(月) 白河上皇の「治天の君」への転身
第8回 2015/11/16(月) 「賢王」堀河天皇
第9回 2015/11/30(月) 崇徳上皇と保元の乱
第10回 2015/12/ 7(月) 後白河法皇と「今様」の世界

名前	鈴木 哲
肩書き	日本大学講師・順天堂大学講師
プロフィール	1948年千葉県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科単位取得退学。専門分野は平安貴族の精神史。著書として『闘譲と鎮魂の中世』(山川出版社)、『文明と文化の諸相』(南窓社)、『怨霊の宴』(新人物往来社)などがある。日本大学等の大学で講義のほか、早稲田大学・学習院大学、朝日カルチャーなどで社会人講座を担当。