大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
西洋政治思想の古典である、ホッブズの著作『リヴァイアサン』の第一部を、その歴史的文脈と政治哲学的主題の両面から理解し、そこから、いま政治とはなにかについて考えるための視座を得ることを目指します。

【講義概要】
ホッブズ『リヴァイアサン』の序説及び第一部(第1章～第16章)を叙述にそって読解しながら、いまの私たちの政治のあり方を規定しているパラダイムの最も基底にある要素を見出したいと思います。まず、政治思想の近代的パラダイムへの転換について、ついで近代的人間観の成立について、さらに、自然状態という思考実験について、最後に政治的権威とはなにかについて、考察します。

【主な講義内容】
・政治思想のパラダイム転換(ホッブズ『リヴァイアサン』序説～第5章を読む)
・近代的人間観の成立(同書第6章～第12章を読む)
・自然状態という思考実験(同書第13章～第15章を読む)
・政治的権威とはなにか(同書第16章を読む)

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 7(火) 政治思想のパラダイム転換(ホッブズ『リヴァイサン』序説～第5章を読む)
第2回 2015/ 7/14(火) 近代的人間観の成立(同書第6章～第12章を読む)
第3回 2015/ 7/21(火) 自然状態という思考実験(同書第13章～第15章を読む)
第4回 2015/ 7/28(火) 政治的権威とはなにか(同書第16章を読む)

【テキスト・参考図書】
テキスト
『リヴァイアサン（一）』（岩波文庫）（940円）（ISBN:978-4003400418）※各自書店でご購入ください。

名前	佐藤 正志
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	1948年広島生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学院政治学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野は、西洋政治思想史。著書に『政治思想のパラダイム』(新評論)、『ホッブズ リヴァイアサン』(共著、有斐閣)、『政治概念のコンテクスト』(共編著、早稲田大学出版部)、『啓蒙と政治』(編著、早稲田大学出版部)などがある。