大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
1950年代から60年代にかけて、全世界を席巻したポップ音楽のクリエイターたちの中から特に重要な5組に注目し、毎回1組ずつ、各々の活動をつぶさに検証することでアメリカン・ポップスの豊かさと深さを探ります。

【講義概要】
ロックンロール初のカリスマ、エルヴィス・プレスリー。映画『ジャージー・ボーイズ』のヒットで再注目されるフォー・シーズンズ。60年代ガール・グループ・サウンドを極めた奇才プロデューサー、フィル・スペクター。フォーク・ロックの最重要人物、ボブ・ディラン。そして、爽快なハーモニーを武器に誰にも真似できない西海岸ポップスを作り上げたビーチ・ボーイズ。この5組の魅力を様々な切り口から解析し、アメリカン・ポップスの歴史を追体験します。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/11(土) 【エルヴィス・プレスリー】50年代、ロックンロールのキングとしてデビューし、60年代には米ポップスの象徴となり、さらに70年代、最強のライヴ・パフォーマーへと成長したエルヴィスの歩みをたどる。
第2回 2015/ 7/18(土) 【フォー・シーズンズ】ロック、ジャズ、ソウルなど多彩な音楽要素を米東海岸に暮らすイタリア系アメリカ人ならではの感覚で絶妙に融合してみせたフォー・シーズンズの魅力を多角的に解析する。
第3回 2015/ 7/25(土) 【フィル・スペクター】ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」、クリスタルズの「ダ・ドゥ・ロンロン」をはじめ、多くの傑作60年代米ポップスを生み出した奇才プロデューサーの音作りの秘密に迫る。
第4回 2015/ 8/ 1(土) 【ボブ・ディラン】70歳を超えた今なお現役で全世界をツアーし、新作アルバムをリリースし続けているボブ・ディラン。半世紀に及ぶキャリアの中における彼の変化と、変わらぬ部分を検証する。
第5回 2015/ 8/ 8(土) 【ビーチ・ボーイズ】晴れ渡ったサニー・カリフォルニアの空に突き抜ける爽快なハーモニー…という印象の強いビーチ・ボーイズのサウンド。そこに潜むとてつもなく内省的な孤独感を探る。

名前	萩原 健太
肩書き	音楽評論家
プロフィール	1956年、埼玉県生まれ。1981年以降、新聞、雑誌での音楽関連記事の執筆、テレビ、ラジオの音楽番組への出演、レコード・プロデュースなど音楽周辺の分野で活動中。近著に『ザ・ビーチ・ボーイズ・ディスク・ガイド』(ミュージック・マガジン)、『ロック・ギタリスト伝説』(アスキー新書)などがある。