講座詳細情報
申し込み締切日:2014-09-20 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:330708
検閲と危機の時代 ― 戦中・戦後占領期から現代まで ― 早稲田大学20世紀メディア研究所連携講座
- 開催日
- 9月27日(土)~12月 6日(土)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 23,000円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 26,400円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
検閲はインテリジェンス(情報)とどのようにかかわってきたのだろうか。20世紀の戦争遂行にあたって、検閲はどのように機能したのか。戦後占領期に、GHQは日本のメディアに対してどのような意図をもって、いかなる手法で、検閲を行ったのか。検閲はどのような影響力を持ち、なにをもたらしたのだろうか。そして、検閲の現在は? 検閲をキーワードに20世紀から現代にいたる歴史と文化を読み解く。
【講義概要】
早稲田大学20世紀メディア研究所(http://www.waseda.jp/prj-m20th/)では、インテリジェンス(情報・諜報)、プロパガンダ(政治宣伝)と並んで「検閲」をメディア研究の重要な柱と考えている。これまで、「検閲」をめぐる学際的かつ国際的にひらかれた共同研究を通じて、戦前戦中、戦後占領期、冷戦期など、危機の時代の諸相を解明してきた。研究所の設立者で現顧問の山本武利早稲田大学名誉教授は、NPO法人インテリジェンス研究所を運営し、占領期に連合軍の手で検閲のために集められた膨大な資料のデータベースである「20世紀メディア情報データベース」(http://20thdb.jp/)を完成させ、提供している。
本講義はこの共同研究のメンバーによるオムニバス授業であり、メディア史、国際政治、文学、芸能など多角的に「検閲」について考察する。
【各回の講義予定】
第1回 2014/ 9/27(土) 20世紀のメディア史と検閲概観
第2回 2014/10/ 4(土) GHQの占領政策と検閲
第3回 2014/10/11(土) 原爆と原子力言説の検閲
第4回 2014/10/18(土) 米軍占領下南朝鮮における通信検閲
第5回 2014/10/25(土) 内務省検閲と雑誌出版
第6回 2014/11/ 8(土) 戦時下・占領下の検閲と太宰治
第7回 2014/11/15(土) 戦時下・占領下の坂口安吾と検閲
第8回 2014/11/22(土) 検閲と古典評価の変容
第9回 2014/11/29(土) 朝鮮戦争の報道と検閲
第10回 2014/12/ 6(土) 検閲とインテリジェンス(情報・諜報)研究の現在と展望
検閲はインテリジェンス(情報)とどのようにかかわってきたのだろうか。20世紀の戦争遂行にあたって、検閲はどのように機能したのか。戦後占領期に、GHQは日本のメディアに対してどのような意図をもって、いかなる手法で、検閲を行ったのか。検閲はどのような影響力を持ち、なにをもたらしたのだろうか。そして、検閲の現在は? 検閲をキーワードに20世紀から現代にいたる歴史と文化を読み解く。
【講義概要】
早稲田大学20世紀メディア研究所(http://www.waseda.jp/prj-m20th/)では、インテリジェンス(情報・諜報)、プロパガンダ(政治宣伝)と並んで「検閲」をメディア研究の重要な柱と考えている。これまで、「検閲」をめぐる学際的かつ国際的にひらかれた共同研究を通じて、戦前戦中、戦後占領期、冷戦期など、危機の時代の諸相を解明してきた。研究所の設立者で現顧問の山本武利早稲田大学名誉教授は、NPO法人インテリジェンス研究所を運営し、占領期に連合軍の手で検閲のために集められた膨大な資料のデータベースである「20世紀メディア情報データベース」(http://20thdb.jp/)を完成させ、提供している。
本講義はこの共同研究のメンバーによるオムニバス授業であり、メディア史、国際政治、文学、芸能など多角的に「検閲」について考察する。
【各回の講義予定】
第1回 2014/ 9/27(土) 20世紀のメディア史と検閲概観
第2回 2014/10/ 4(土) GHQの占領政策と検閲
第3回 2014/10/11(土) 原爆と原子力言説の検閲
第4回 2014/10/18(土) 米軍占領下南朝鮮における通信検閲
第5回 2014/10/25(土) 内務省検閲と雑誌出版
第6回 2014/11/ 8(土) 戦時下・占領下の検閲と太宰治
第7回 2014/11/15(土) 戦時下・占領下の坂口安吾と検閲
第8回 2014/11/22(土) 検閲と古典評価の変容
第9回 2014/11/29(土) 朝鮮戦争の報道と検閲
第10回 2014/12/ 6(土) 検閲とインテリジェンス(情報・諜報)研究の現在と展望
備考
【テキスト・参考図書】
参考図書
『占領期雑誌資料大系 文学篇(第1 巻)戦争と平和の境界』(岩波書店)(5,800円)(ISBN:978-4000282468)
『GHQ の検閲・諜報・宣伝工作』(岩波書店)(2,300円)(ISBN:978-4000291071)
参考図書
『占領期雑誌資料大系 文学篇(第1 巻)戦争と平和の境界』(岩波書店)(5,800円)(ISBN:978-4000282468)
『GHQ の検閲・諜報・宣伝工作』(岩波書店)(2,300円)(ISBN:978-4000291071)
講師陣
名前 | 山本 武利 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授、一橋大学名誉教授 |
プロフィール | 早稲田大学20世紀メディア研究所顧問、NPO法人インテリジェンス研究所所長。メディア史・インテリジェンス史・プロパガンダ研究。主たる単著に、『占領期メディア分析』(法政大学出版局、1996年)、『特務機関の謀略―諜報とインパール作戦』(吉川弘文館、1998年)、『ブラック・プロパガンダ―謀略のラジオ』(岩波書店、2002年)、『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』(岩波書店、2013年)など。 |
名前 | 加藤 哲郎 |
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肩書き | 早稲田大学客員教授、一橋大学名誉教授 |
プロフィール | 1947年岩手県生まれ。東京大学法学部卒業、博士(法学)。専門は政治学、比較政治、現代史。著書に『日本の社会主義』『ワイマール期ベルリンの日本人』(以上、岩波書店)、『情報戦と現代史』『原子力と冷戦』(以上、花伝社)、『国境を越えるユートピア』『象徴天皇制の起源』『ゾルゲ事件』(以上、平凡社)など多数。 |
名前 | 小林 聡明 |
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肩書き | 韓国・慶煕大学International Scholar(招聘教授) |
プロフィール | 一橋大学社会学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。ソウル大学や米シンクタンクなどを経て現職。専攻は東アジア冷戦史/メディア史、朝鮮半島地域研究。著書に『在日朝鮮人のメディア空間』、主な共著書に『原子力と冷戦』『日米同盟論』などがある。日本マス・コミュニケーション学会優秀論文賞授賞(2010年)。 |
名前 | 吉田 則昭 |
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肩書き | 立教大学講師 |
プロフィール | 1965年東京生まれ。立教大学社会学部卒業後、同大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学・立教大学)。早稲田大学20世紀メディア研究所招聘研究員。専門分野はメディア史。著書に『戦時統制とジャーナリズム』(昭和堂)、『緒方竹虎とCIA』(平凡社)などがある。 |
名前 | 滝口 明祥 |
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肩書き | 大東文化大学講師 |
プロフィール | 1980年広島生まれ。学習院大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(日本語日本文学)。学習院大学助教を経て、2013年より現職。専門分野は日本近代文学。著書に『井伏鱒二と「ちぐはぐ」な近代』(新曜社)、『新世紀太宰治』(双文社出版、共著)がある。 |
名前 | 時野谷 ゆり |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、コロンビア大学東アジア言語文化研究科に留学。早稲田大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は、日本近代文学。坂口安吾と検閲の問題を中心に研究を行っている。 |
名前 | 川崎 賢子 |
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肩書き | 日本映画大学教授 |
プロフィール | 日本近代文学・文化・演劇。主たる単著に、『彼等の昭和』(白水社、1994年)『尾崎翠 砂丘の彼方へ』(岩波書店、2010年)、『宝塚百年を越えて 植田紳爾に聞く』(国書刊行会、2014年)、共編著に『占領期雑誌資料大系 文学篇』全5巻(岩波書店、2009-2010年)など。 |
名前 | 土屋 礼子 |
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肩書き | 早稲田大学教授、20世紀メディア研究所所長 |
プロフィール | 早稲田大学政治経済学術院教授。早稲田大学20世紀メディア研究所所長。メディア史研究。主たる著書に、『大衆紙の源流』(世界思想社、2002年)、『対日宣伝ビラが語る太平洋戦争』(吉川弘文館、2011年)、共編著に『叢書 現代のメディアとジャーナリズム4 大衆文化とメディア』(ミネルヴァ書房、2010年)、共訳書に『米国のメディアと戦時検閲』(法政大学出版局、2004年)など。 |