大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
硬骨漢は今に限らずいるものですが、汲黯(きゅうあん)は歴代を見渡しても徹底的代表的な硬骨漢です。舌鋒鋭利すぎ、あたかも硬骨を楽しんでいたかのようでした。こういう人の限界はどのへんでありましたでしょうか。

【講義概要】
漢の武帝(前141～前87在位)のころ、硬骨漢として有名だった汲黯は、時代の寵児衛青(えいせい)に対して、まともな挨拶をせず、ふんぞりかえってみせました。友人は彼が危害にあう危惧を語りましたが、汲黯は居直り、ついに衛青をまるめこみました。見事な態度ですが、その後半は…。司馬遷と同じ時代を生きた汲黯は、貴重な現代史です。それとタイプの別な鄭当時(ていとうじ)を合わせて味わいます。

【各回の講義予定】
第1回 2014/10/ 3(金) 導入
第2回 2014/10/10(金) 汲鄭列伝の読解(1)
第3回 2014/10/17(金) 汲鄭列伝の読解(2)
第4回 2014/10/24(金) 汲鄭列伝の読解(3)
第5回 2014/10/31(金) 汲鄭列伝の読解(4)
第6回 2014/11/ 7(金) 汲鄭列伝の読解(5)
第7回 2014/11/14(金) 汲鄭列伝の読解(6)
第8回 2014/11/21(金) 汲鄭列伝の読解(7)
第9回 2014/11/28(金) 汲鄭列伝の読解(8)
第10回 2014/12/ 5(金) まとめ

名前	渡辺 精一
肩書き	中国文学者
プロフィール	國學院大學大学院博士後期課程単位修了。中国文学、日中比較文学を専攻。著書『三国志人物事典』『新訳三国志』『ビジュアル版史記物語』『反三国志』(以上講談社)『全論諸葛孔明』『三国志英雄伝』『諸子百家』(以上小学館)『素書』(明徳出版社)など多数。