大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
東の正教系世界と西のカトリック世界、それぞれの中世の美術、聖堂建築など、ひとつひとつの事例に触れ、その歴史を学び理解を深めます。
多様な美術の在り方に接し、東西ヨーロッパの文化・歴史の理解も図ります。


＜講義概要＞
ヨーロッパの「古代」世界と、イタリア・ルネサンスにはじまる「近代」への歩みのはざまに、“過渡期”を意味する「中世」という時代があります。
「古代」でも「近代」でもない時代だからこそ生まれた「中世」の美術。その固有の魅力を、毎時、画像資料を用いて探ってゆきます。
またキリスト教美術に関する基礎知識を学びます。東のギリシア正教、西のカトリック信仰という二つのキリスト教世界の形成に留意して講義を進めます。


＜各回の予定＞
第１回　古代世界からキリスト教世界へ　
― キリスト教美術形成期の諸相
第２回　初期キリスト教聖堂建築と美術　
― キリスト教都市ローマ
第３回　ラヴェンナとビザンティン帝国第一次黄金時代　
第４回　ビザンティン美術−イコノクラスム前後
第５回　中期ビザンティン聖堂とその装飾
第６回　中期ビザンティン聖堂とその装飾
第７回　十字軍とビザンティン美術
第８回　末期ビザンティン美術
第９回　ビザンティン美術とその周辺諸国
第10回　ビザンティン・イコンの世界
第11回　西欧形成期の美術（写本挿絵を中心に）
第12回　プレロマネスク期の美術
　　　　　（カロリング美術、ランゴバルド美術など）
第13回　ロマネスク美術 　巡礼路聖堂と彫刻
　　　　　（サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼など）
第14回　ロマネスク美術 　聖堂と壁画装飾
　　　　　（フランス、スペインの作例）
第15回　イタリア・ロマネスク美術 （北イタリア篇）
第16回　イタリア・ロマネスク美術 （中南部イタリア篇）
第17回　イタリア・ロマネスク美術
　　　　　（南イタリア：プーリア、バジリカータ篇）
第18回　イタリア南部の中世美術の諸相
　　　　　（東西交流の視点から）
第19回　ゴシック美術 　聖堂とその装飾
　　　　　（聖堂装飾彫刻、ステンドグラスなど）
第20回　ゴシック美術
　　　　　（13-14世紀のイタリア・ゴシック期の絵画）

＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
-


＜備考＞
資料配付

★後期追加募集対象講座
後期追加募集とは、4月からスタートした年間講座（春・秋学期に継続して行われるクラス）のうち、特定の条件のもとで後期（秋学期）からの受講生を募集するものです。
ご関心のある方は、お電話または窓口でお問い合わせください。
※Web申込、会員先行申込は承っておりませんのでご了承ください。
※お支払いは後期分受講料のご請求となります。新規ご入会の方は別途入会金が必要です。
※後期第一週目からご受講いただけます（授業内容は途中からとなります）。なお、単位は付与されませんのでご了承ください。


＜お問い合わせ＞
開講日まで１週間を切った講座は、お電話にてお問い合わせください。
　→　電話番号 ０３−３２０８−２２４８

講座申込みは開講日前日（前日が休業日のときは前開室日）１７時まで可能です。

名前	岡　文夫
肩書き	東京工芸大学　　講師
プロフィール	－