大学公開講座のセカンドアカデミー

ジャズを生んだ人びとの故郷、アフリカ文化の特性から説き起こし、奴隷制、そして奴隷解放後の白人アメリカでの被差別階級としての生活と文化を辿り、ジャズ音楽が生まれるに至ったアフリカン・アメリカンの人類史としての音楽史を共に考えましょう。


ジャズはアメリカ合衆国が世界史の中心に躍り出た、その国力と時代を象徴する20世紀最大の音楽運動です。
しかしその音楽は、合衆国権力の主人公たるWASPによって生み出されたものではありませんでした。ジャズは合衆国カースト制の最下層、奴隷階級に貶められたアフリカ人奴隷の末裔、すなわちアフリカン・アメリカンによって産み出された悲劇の歴史の美しい産物です。
本講座では、ジャズをジャズたらしめる美の根元、アフリカ文化の特性から説き起こし、奴隷制下の音楽、ブルースの誕生、ジャズの発生までを精密に見ることによって、人類の歴史としての音楽史を考えることを目指します。

参考図書
『ジャズ・マンとその時代』（丸山繁雄著、弘文堂）（4,600円）
（ISBN：4-335-80051-7）


第１回　ジャズを生んだ人びとの故郷、アフリカ文化の雑居性、多中心性。
第２回　南北アメリカの奴隷制下のアフリカン・アメリカン音楽。
第３回　前ジャズ期音楽。ブルースを中心に。
第４回　ジャズの発生。ニューオーリンズ・ジャズ。
※毎回、ミニライブを行います。

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名前	丸山　繁雄
肩書き	日本大学講師　ジャズボーカリスト、博士（芸術学）
プロフィール	－