大学公開講座のセカンドアカデミー

人々が親しんでいた日本の風景、憧れと恐れを持って眺めた異国の風景、心に描いた浄土の風景など、日本絵画の中には様々な景色が広がっています。この講座では絵画をとおして、往時の人々が見ていた風景を追体験します。


江戸時代以前の日本絵画の風景は、現代のわたしたちが見慣れている絵画とは、異なったルールに則って描かれています。画面のあちらこちらに霞がたなびき、海には見たこともない怪魚が泳ぐ。あるいは満開の桜と紅葉がとなり合って描かれるなど、一見しただけでは理解しにくい不思議な表現に満ちています。本講座では、そんな表現に隠されたルールを明らかにし、描かれた風景の意味を探ります。ルールを知り、往時の人々と視点を共有できるようになれば、日本絵画を見る楽しさは、無限に広がっていくはずです。


第１回　日本絵画の風景
第２回　浄土を描く
第３回　地獄を描く
第４回　神々の居場所
第５回　異国への憧れ
第６回　物語絵の風景（1）
第７回　物語絵の風景（2）
第８回　旅人が見た景色

名前	岡本　明子
肩書き	東京藝術大学　大学美術館
プロフィール	－