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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-10-01 / 宗教・哲学 / 学内講座コード:330505

仏教思想入門 仏教的思惟の世界を探る

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月 3日(火)~12月 5日(火)
講座回数
10回
時間
10:40~12:10
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
45,540円
定員
15
その他
会員受講料: 39,600円(入会金は8,000円(税込))
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・アジアの文化圏の思想文化の中に仏教用語が入り込んでいることは少なくない。それらは大方の場合無意識のうちに受け入れられたものである。その結果、仏教的な思惟方法がアジアの人々の考え方の一つの基盤となっている。本講義では、そうした仏教的な考え方を知るための準備として、日常的に用いられている「諸行無常」「輪廻」などの仏教用語の本来の意味の理解を目標としたい。
・教理の理解のために必要な、文献の読み方や分析の仕方などについても学ぶ機会としたい。

【講義概要】
仏教思想の全体像を把握することは、初期仏教・部派仏教・大乗仏教の諸教理の理解から始まる。部派仏教の教理は、専門的な仏教用語を前提とする。大乗仏教は、その部派仏教を越えようとして深遠な教理を展開している。これらの教理は難解である。それに対して、初期仏教は現実の人間の生存にかかわる苦しみや煩悩についての捉え方を解り易く説明している。その教理は現代の我々の理性で十分に理解可能なものである。本講義では、仏教思想の入門として、『法句経』の「はげみ」などの章や仏陀の最後の旅を叙述した『遊行経』を読み、生きること、煩悩、苦と楽、常と無常、自我と無我などに関しての仏教の思惟方法について論じる予定である。

【各回の講義予定】
第1回 2023/10/ 3(火) 前回の復習 大乗の『涅槃経』における仏性常住説
第2回 2023/10/10(火) 初期仏教の考え方の特色 「すべては無常である」という見解と仏の本性の常住性との矛盾
第3回 2023/10/17(火) 仏陀の最後の旅を叙述した『遊行経』を読む。有情は何故に輪廻するのか。
第4回 2023/10/24(火) 仏陀は何故に遊女アンバパーリー による園林の布施を受けたのか。
第5回 2023/10/31(火) 仏陀は旅に病む。身体の病とその超克。法燈明・自燈明の教説。
第6回 2023/11/ 7(火) 寿命のある限りあるいはそれよりも長くこの世に留まり得る、という可能性に仏陀は言及する。
第7回 2023/11/14(火) 涅槃に入ることを勧める悪魔に対して仏陀は如何に答えたのか。
第8回 2023/11/21(火) 『法句経』第二章「はげみ」を読む。癡(道理のわからないこと)や放逸(なおざりにすること)などの煩悩の分類を概観する。
第9回 2023/11/28(火) 愚かな人は放逸にふける。つとめ励むことを知る人は聖者の境地を楽しむ。
第10回 2023/12/ 5(火) まとめ

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『ブッダの 真理のことば 感興のことば』(岩波文庫 青 302-1)(ISBN:978-4003330210)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 岩田 孝
肩書き 早稲田大学名誉教授
プロフィール 1944年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得満期退学。哲学博士取得(ハンブルク大学)。印度の六派哲学学派やジャイナ教と仏教との思想上での討論という視点から、仏教における認識論、存在論、論理学を取り扱う。著書に『Prasanga und prasangaviparyaya bei Dharmakirti und seinen Kommentatoren』(Universität Wien 1993年)。
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