大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・世界でも読み親しまれてきた『源氏物語』を愉しく読み味わう。
・『源氏物語』の織り成す物語の特徴を知る。
・今日までどのように享受されてきたのか、その享受のありようもまた学ぶ。
・歌ことば、平安の儀礼、舞などの日本文化、物語と歴史との交渉を知る。
・物語の読み方を獲得する。

【講義概要】
本講座は『源氏物語』を原文で読み、丁寧にわかりやすく解説して読み味わいます。今学期は春学期の葵巻に続き、賢木巻からその後半までを講読します。桐壺院崩御後の、光源氏の藤壺への禁断の恋、朧月夜への恋が新たな緊張を生み出し、ドラマチックに物語が展開していきます。
儀式など、平安文化をイメージしやすいよう視覚教材も豊富に用います。初めて読む方も、愛読者も大歓迎です。ぜひご一緒にわくわくしながら物語を楽しみましょう。

【各回の講義予定】
第1回 2022/10/ 3(月) イントロダクション、『源氏物語』賢木巻を読む
第2回 2022/10/17(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第3回 2022/10/24(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第4回 2022/10/31(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第5回 2022/11/ 7(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第6回 2022/11/14(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第7回 2022/11/21(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第8回 2022/11/28(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第9回 2022/12/ 5(月) 『源氏物語』賢木巻を読む
第10回 2022/12/12(月) 『源氏物語』賢木巻を読む

【ご受講に際して】
◆参考図書は適宜お伝えします。
◆テキストは指定テキストでなくても、『源氏物語』賢木巻原文が付いたものであれば、(例えば、新編日本古典文学全集『源氏物語』2・秋山虔他校注訳・小学館、など)そちらをお持ちくださっても結構です。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『源氏物語（二）紅葉賀―明石』（岩波文庫）（ISBN:978-4003510162）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	橋本 ゆかり
肩書き	東京都立大学講師
プロフィール	名古屋大学大学院修了。博士(文学)。専門は平安文学・文化ならびにその享受。単著『源氏物語の〈記憶〉』(翰林書房)、論文に「光源氏の青海波と「袖振り」」(『物語研究』第17号)、「ジブリ映画『かぐや姫の物語』による『竹取物語』のアダプテーション」（『物語研究』第20号）、「光源氏の分身、柏木の死と「あはれ」の多声」（『物語研究』第21号）など。