講座詳細情報
申し込み締切日:2022-05-11 / その他教養 / 学内講座コード:310722
次なる100年―歴史の危機から学ぶこと
- 開催日
- 5月13日(金)~ 6月17日(金)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 17,820円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 20,493円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・歴史の危機に突入すると、「例外」が「常態」となり、時間の概念が変わる。「例外は普遍以上に万物を白日のもとに曝し出す」ということを理解する必要がある。
・21世紀は想定外のことが常態化する。その象徴例はゼロ金利である。ゼロ金利は金利の記録がある5000年の金利の歴史で初めてのことである。金利の歴史を理解するということは、世界を動かしているシステムを理解することにつながる。
・想定外のことが起きるメカニズムを習得し、次なる100年になにが起きるかを想定することができる。
【講義概要】
現在起きている21世紀の危機は、文明の危機である。文明の発展過程において社会秩序が安定する。秩序安定は「蒐集」によって行われる。世界史とは「蒐集」の歴史と捉えることができ、13世紀以来の文明は資本の「蒐集」によって社会秩序の安定を図ってきた。
資本の機能は生活水準の向上と危機における救済にある。この二つの機能が有効に働いているから資本主義社会が支持されてきたが、21世紀になって「ショック・ドクトリン」や「パンデミック」で働かないことがわかってきた。
ケインズによれば資本についてこれまで「不正なものは公平だ」と偽ってきたが、ゼロ金利になると、「不正は不正だ」という社会にしなければならないという。
【各回の講義予定】
第1回 2022/ 5/13(金) 歴史の把握の仕方(『次なる100年』のはじめにと序章の内容に該当)ただし、テキストを購入しなくても6回ともに理解できるように説明します。
第2回 2022/ 5/20(金) ゼロ金利と「蒐集」―「西欧史」とは「蒐集」の歴史である(『次なる100年』の第1章に該当)
第3回 2022/ 5/27(金) グローバリゼーションと帝国―「世界帝国」から「地域帝国(『次なる100年』の第2章に該当)
第4回 2022/ 6/ 3(金) 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと何が起きるのか(『次なる100年』の第3章第1,2節に該当)
第5回 2022/ 6/10(金) 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと何が起きるのか(『次なる100年』の第3章第3節と終章の前半に該当)
第6回 2022/ 6/17(金) 21世紀の所有権―慈愛への権利と慈愛の義務(『次なる100年』の終章の後半に該当)
・歴史の危機に突入すると、「例外」が「常態」となり、時間の概念が変わる。「例外は普遍以上に万物を白日のもとに曝し出す」ということを理解する必要がある。
・21世紀は想定外のことが常態化する。その象徴例はゼロ金利である。ゼロ金利は金利の記録がある5000年の金利の歴史で初めてのことである。金利の歴史を理解するということは、世界を動かしているシステムを理解することにつながる。
・想定外のことが起きるメカニズムを習得し、次なる100年になにが起きるかを想定することができる。
【講義概要】
現在起きている21世紀の危機は、文明の危機である。文明の発展過程において社会秩序が安定する。秩序安定は「蒐集」によって行われる。世界史とは「蒐集」の歴史と捉えることができ、13世紀以来の文明は資本の「蒐集」によって社会秩序の安定を図ってきた。
資本の機能は生活水準の向上と危機における救済にある。この二つの機能が有効に働いているから資本主義社会が支持されてきたが、21世紀になって「ショック・ドクトリン」や「パンデミック」で働かないことがわかってきた。
ケインズによれば資本についてこれまで「不正なものは公平だ」と偽ってきたが、ゼロ金利になると、「不正は不正だ」という社会にしなければならないという。
【各回の講義予定】
第1回 2022/ 5/13(金) 歴史の把握の仕方(『次なる100年』のはじめにと序章の内容に該当)ただし、テキストを購入しなくても6回ともに理解できるように説明します。
第2回 2022/ 5/20(金) ゼロ金利と「蒐集」―「西欧史」とは「蒐集」の歴史である(『次なる100年』の第1章に該当)
第3回 2022/ 5/27(金) グローバリゼーションと帝国―「世界帝国」から「地域帝国(『次なる100年』の第2章に該当)
第4回 2022/ 6/ 3(金) 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと何が起きるのか(『次なる100年』の第3章第1,2節に該当)
第5回 2022/ 6/10(金) 利子と資本―数字(利益)が嘘をつくと何が起きるのか(『次なる100年』の第3章第3節と終章の前半に該当)
第6回 2022/ 6/17(金) 21世紀の所有権―慈愛への権利と慈愛の義務(『次なる100年』の終章の後半に該当)
備考
【ご受講に際して】
◆必須ではありませんが、『次なる100年―歴史の危機から学ぶこと』(水野和夫著、東洋経済新報社)をお読みいただくと、より理解が深まると思います。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆必須ではありませんが、『次なる100年―歴史の危機から学ぶこと』(水野和夫著、東洋経済新報社)をお読みいただくと、より理解が深まると思います。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 水野 和夫 |
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肩書き | 法政大学教授 |
プロフィール | 愛知県生まれ。博士(経済学)。専門分野はマクロ経済学。三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1980八千代証券入社-2010)、内閣府大臣官房審議官(2010)、内閣官房内閣審議(2011)、日本大学教授(2012-15)、法政大学教授(2016-現在)。著書に『100年デフレ』(2003)、『終わりなき危機』(2011)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(2014)などがある。 |