大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・歴史小説や大河ドラマなどで作り上げられたステレオタイプの織田信長のイメージをぬぐい去ること。
・戦国時代の史料解読に親しみ、それをもとに等身大の織田信長像を描くこと。

【講義概要】
織田信長の家臣・太田牛一の『信長公記』をテキストに、天下統一の過程を再考します。中世から近世への扉を開けた人物として、織田信長は歴史上、最も人気があります。江戸時代から多くの物語の主人公となり、現代では歴史小説や大河ドラマなどでもよくとりあげられていますが、そこから生まれた織田信長のイメージは、実像と虚像が混在しています。本講座では、『信長公記』の他にも良質な史料を利用しつつ、みなさんと一緒に織田信長の実像に迫ってみたいと思います。
今学期は巻9(天正4年・1576年)の輪読を予定しています。権大納言となり足利義昭と同等の地位を得た信長は、安土城を築城します。その景色はどういうものだったのでしょうか。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 4/ 6(水) 信長公記と太田牛一について
第2回 2022/ 4/13(水) 巻9(安土築城開始)
第3回 2022/ 4/20(水) 巻9(信長の京都屋敷)
第4回 2022/ 4/27(水) 巻9(足利義昭の動向)
第5回 2022/ 5/11(水) 巻9(本願寺再々蜂起、その1)
第6回 2022/ 5/18(水) 巻9(本願寺再々蜂起、その2)
第7回 2022/ 5/25(水) 巻9(毛利氏の離反)
第8回 2022/ 6/ 1(水) 巻9(安土城天主の構成)
第9回 2022/ 6/ 8(水) 巻9(興福寺別当相論)
第10回 2022/ 6/15(水) 巻9まとめ

【ご受講に際して】
◆授業で配付したプリントは、毎回ご持参ください。
◆テキストは、『信長公記』(太田牛一著、奥野高広・岩沢愿彦校注、角川文庫、品切れ)および池田家本の翻刻をコピーして配付します。
◆2021年度の同名講座の続編となる継続講座です。継続受講者が定員に満たない場合は、それ以外の方もお申し込みいただけます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	堀 新
肩書き	共立女子大学教授
プロフィール	1961年岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門分野は日本中世・近世史。著書に『織豊期王権論』(校倉書房)、『天下統一から鎖国へ』、『信長公記を読む』(吉川弘文館)、『信長徹底解読』(共編集)(文学通信)などがある。