大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・戦後刊行された戦時中の将兵の記録や遺書、戦後に書かれた戦争記録文学・戦争体験記、戦中・戦後の日記、および戦争体験論の代表作を読む。
・記録に込められた想いと、その読まれ方の検討を通じて、人びとの戦争認識・戦後意識を考える。

【講義概要】
前半は、戦没学生などの手記として、『きけわだつみのこえ』、林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ』、竹内浩三『戦死やあわれ』、白?遺族会編『雲ながるる果てに』、BC級戦犯刑死者・木村久夫の遺書など、後半は、戦後に書かれた記録として、吉田満『戦艦大和の最期』、渡辺清『砕かれた神』、雑誌『世界』の八月一五日特集、銃後女性の記録『ひき裂かれて』などを取りあげる。各文献から抜粋した部分のコピーを配布し、テキストとして用いる。

【各回の講義予定】
第1回 2021/ 9/28(火) 遺書と戦争体験記
第2回 2021/10/ 5(火) 「戦争体験」記録へのとり組み
第3回 2021/10/12(火) 中国戦線での将兵の日記と詩歌
第4回 2021/10/19(火) 太平洋戦争期戦没者の遺稿（1）
第5回 2021/10/26(火) 太平洋戦争期戦没者の遺稿（2）
第6回 2021/11/ 2(火) BC級戦犯刑死者の遺書
第7回 2021/11/ 9(火) 戦後の戦争体験記録（1）
第8回 2021/11/16(火) 戦後の戦争体験記録（2）
第9回 2021/11/30(火) 戦後の戦争体験記録（3）
第10回 2021/12/ 7(火) 戦後の戦争体験記録（4）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	北河 賢三
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	日本近現代史、とくに戦前・戦後の社会・思想・文化史を研究。主な編著書：『戦後の出発』(青木書店、2000)、『戦争と知識人』(山川出版社、2003)、『戦後史のなかの生活記録運動』(岩波書店、2014)、『戦中・戦後の経験と戦後思想』(共編、現代史料出版、2020)。