大学公開講座のセカンドアカデミー

【講義概要】
2020年1月、千葉県市原市の地層(千葉セクション)が、第四紀更新世という時代の前期・中期境界の国際模式地として認定されました。この結果、地球史の中の一時代として「チバニアン階 / 期」が誕生したのです。とくに、この「チバニアン階 / 期」誕生の鍵となったのが、「千葉セクション」に残されていた「地磁気逆転」という現象の痕跡です。今回の講義では、地磁気と地磁気逆転の謎を中心に、最近の地磁気逆転に関する研究のホットトピックも紹介したいと思います。そして、チバニアン申請から誕生までの経緯とともに若干のサイドストーリーもお話しします。
※授業は、以下4つのテーマから構成されます。
1)地球の歴史(地質時代)と地磁気の起源
2)地磁気逆転の発見から立証されるまでのヒストリー
3)過去の地磁気変動を調べる方法(地磁気逆転の謎は解けるのか?)
4)チバニアン申請から誕生までの経緯

【ご受講に際して】
◆本講座は、2018、2019年度夏学期講座(八丁堀校)の内容をもとに、その後の知見を加えてお話します。
◆休講が発生した場合の補講日は、7月17日を予定しています。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	菅沼 悠介
肩書き	国立極地研究所准教授
プロフィール	1977年長野県生まれ。茨城大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門分野は第四紀地質学・古地磁気学。とくに野外調査から地球の気候変動と南極氷床の融解メカニズムの解明に取り組んでいる。過去6回の南極現地調査を実施し、南極氷床上で150日以上のキャンプ経験をもつ。