講座詳細情報
申し込み締切日:2021-02-25 / 世界史 / 学内講座コード:740307
ケルト文化と日本 ― 芥川龍之介からフランク・ロイド・ライトまで
- 開催日
- 2月27日(土)~ 3月 6日(土)
- 講座回数
- 2回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 7,920円
- 定員
- 90
- その他
- ビジター価格 9,108円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・アイルランドのイェイツ、シング、スコットランドのマクラオドなどが活躍した、19世紀末から20世紀初頭の「ケルト文芸・芸術復興」ムーヴメントは、明治・大正期の日本の文学者や、アメリカの芸術家に大きな影響を与えた。
・今回はその「復興」から再発見された「ケルト的想像力」における「死生観」「自然観」「精霊信仰」などが、いかに日本とケルト文化を繋いだか。文学から建築まで、その再創造のためのインスピレーションを、芥川龍之介と交流した歌人「松村みね子」の随筆や、ケルト系アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル設計などを通して解明していく。
【講義概要】
ヨーロッパ文化の古層「ケルト」の神話伝説は、大正時代に松村みね子たちの翻訳によってわが国に紹介された。アングロ=サクソンの国イギリスでも19世紀には「アーサー王」伝説など、ケルト起原の神話伝説が流布し留学中の夏目漱石もそれに触れた。芥川龍之介は「ケルト神話」を翻訳し、交流のあった歌人・松村みね子は、翻訳と随筆でアイルランド文学の魅力を紹介していた。この大正期に、ケルト系の出自をもつフランク・ロイド・ライトは、古代ケルトの自然崇拝を学びつつ、日本の帝国ホテルの設計に大いなる「自然」をデザインした。こうした近代日本を舞台とした「ケルト系」の想像力を、文学から建築・デザインまでの主題を通して初めて明らかにしていく。
【各回の講義予定】
第1回 2021/ 2/27(土) ケルト神話・文学と大正期:芥川龍之介と松村みね子の「アイルランド」
第2回 2021/ 3/ 6(土) ケルト系の建築家の「自然観」:フランク・ロイド・ライトと「帝国ホテル」
・アイルランドのイェイツ、シング、スコットランドのマクラオドなどが活躍した、19世紀末から20世紀初頭の「ケルト文芸・芸術復興」ムーヴメントは、明治・大正期の日本の文学者や、アメリカの芸術家に大きな影響を与えた。
・今回はその「復興」から再発見された「ケルト的想像力」における「死生観」「自然観」「精霊信仰」などが、いかに日本とケルト文化を繋いだか。文学から建築まで、その再創造のためのインスピレーションを、芥川龍之介と交流した歌人「松村みね子」の随筆や、ケルト系アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの帝国ホテル設計などを通して解明していく。
【講義概要】
ヨーロッパ文化の古層「ケルト」の神話伝説は、大正時代に松村みね子たちの翻訳によってわが国に紹介された。アングロ=サクソンの国イギリスでも19世紀には「アーサー王」伝説など、ケルト起原の神話伝説が流布し留学中の夏目漱石もそれに触れた。芥川龍之介は「ケルト神話」を翻訳し、交流のあった歌人・松村みね子は、翻訳と随筆でアイルランド文学の魅力を紹介していた。この大正期に、ケルト系の出自をもつフランク・ロイド・ライトは、古代ケルトの自然崇拝を学びつつ、日本の帝国ホテルの設計に大いなる「自然」をデザインした。こうした近代日本を舞台とした「ケルト系」の想像力を、文学から建築・デザインまでの主題を通して初めて明らかにしていく。
【各回の講義予定】
第1回 2021/ 2/27(土) ケルト神話・文学と大正期:芥川龍之介と松村みね子の「アイルランド」
第2回 2021/ 3/ 6(土) ケルト系の建築家の「自然観」:フランク・ロイド・ライトと「帝国ホテル」
備考
講師陣
名前 | 鶴岡 真弓 |
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肩書き | 多摩美術大学芸術人類学研究所 所長 |
プロフィール | 1952年生。早大大学院修了。ケルト芸術文化研究。『ケルト / 装飾的思考』『芸術人類学講義』(編著)(筑摩書房)、『ケルトの想像力』(青土社)、『装飾する魂』(平凡社)、『ケルトの歴史』(共著・河出書房新社)、『ケルズの書』(岩波書店) 等著訳書多数。『ケルト再生の思想』(ちくま新書)で河合隼雄学芸賞受賞。 |