大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・節分の豆まきの起源を理解する。
・ひな祭りの起源を理解する。
・こいのぼり・柏餅の起源を理解する。

【講義概要】
今回の講座で注目するのは、王朝貴族たちの年中行事と関わって姿を見せる陰陽道です。より具体的には、大晦日・正月・三月・四月・七月・歳末の行事に見える陰陽道をクローズアップしていくことになります。また、そうして王朝時代の陰陽道的な年中行事を詳しく見ていくことで、現代の年中行事の由来が判明したりすることもあるでしょう。ぜひ、王朝時代の陰陽道の世界をのぞいてみてください。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 2(水) 大晦日の行事と陰陽道：追儺(ついな) / 疫鬼 / 桃の木でできた武器 / 節分の豆まきの由来
第2回 2019/10/ 9(水) 正月の行事と陰陽道：四方拝(しほうはい) / 属星 / 方角の禁忌をもたらす神々 / 属星祭
第3回 2019/10/16(水) 三月の行事と陰陽道：上巳の祓(じょうしのはらえ) / ひな人形の由来 / 紫式部の上巳の祓
第4回 2019/10/23(水) 四月の行事と陰陽道：宅神祭(やかつがみのまつり) / 農村の宅神祭 / こいのぼりの由来 / かしわ餅の由来
第5回 2019/10/30(水) 七月の行事と陰陽道：七夕 / 相撲の節会(すまいのせちえ) / 「反閇(へんばい)」という呪術 / 四股の由来
第6回 2019/11/ 6(水) 歳末の行事と陰陽道：翌年の暦(こよみ) / 翌年の方角の禁忌(きんき) / 五色の土牛(どぎゅう)

【テキスト・参考図書】
参考図書
『陰陽師と貴族社会』（吉川弘文館）（ISBN:978-4642023986）
『平安貴族と陰陽師 ー 安倍晴明の歴史民俗学 ー』（吉川弘文館）（ISBN:978-4642079426）
『陰陽師 ー 安倍晴明と蘆屋道満 ー』（中公新書）（ISBN:978-4121018441）
『安倍晴明 ー 陰陽師たちの平安時代 ー』（吉川弘文館）（ISBN:978-4642056151）
『呪いの都 平安京 ー 呪詛・呪術・陰陽師 ー』（吉川弘文館）（ISBN:978-4642079624）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	繁田 信一
肩書き	神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学講師
プロフィール	1968年、東京生まれ。東北大学文学部卒業。神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。専門分野は、王朝民俗学および日本古代史。庶民および貴族の生活文化を研究する。著書に、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『陰陽師　安倍晴明と蘆屋道満』『安倍晴明　陰陽師たちの平安時代』などがある。