大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・あらゆる事象にひそむ歴史の面白さと奥行きの深さを掘りだしてみましょう
・新たな視点に立って、通説的な歴史理解を揺さぶってみましょう
・さまざまな史料を読み解き、歴史に接する魅力を感じてみましょう

【講義概要】
日本の近現代史全般を対象として、受験や「教科書で教えられなかった歴史」に焦点をあてるとともに、通説的な理解が見直されつつある近年の研究動向の一端に触れてみましょう。一見、国家や政治などとはかけ離れたテーマを取りあげますが、それらの思想や活動も深く歴史の進展と結びついていたことを明らかにし、歴史に学ぶことの必要と楽しさを考えます。一回ごとにちがうテーマをトピックとして取り上げる講義形式となります。秋学期では、近代女性史を中心に見ていきます。佐藤能丸・阿部恒久編『日本近現代女性史』の「史料」編をもとに、幕末・明治維新期から戦後までの「通史」をたどるとともに、結婚・子育て・葬送、山本宣治と産児制限、男性史などを組込んでいきます。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 3(木) 明治国家と女性(1)
第2回 2019/10/10(木) 明治国家と女性(2)
第3回 2019/10/17(木) 結婚・子育て・葬送
第4回 2019/10/24(木) 大正デモクラシーと女性
第5回 2019/10/31(木) 産児制限運動（ビデオ）
第6回 2019/11/ 7(木) 戦時下の女性
第7回 2019/11/14(木) 国防婦人会
第8回 2019/11/21(木) 男性史の試み
第9回 2019/11/28(木) 戦後の女性
第10回 2019/12/ 5(木) 「昭和史　女性編」（ビデオ）

【ご受講に際して】
◆2019年春講座の続編ですが、学期ごとに完結する内容ですので、初めての方もご受講いただけます。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『祖母・母・娘の時代』（岩波書店(ジュニア新書)）（ISBN:978-4005000968）鹿野政直・堀場清子著　古書、図書館
『青鞜の時代』（岩波書店(岩波新書)）（ISBN:978-4004300151）堀場清子著
『男性史〈1〉男たちの近代』（日本経済評論社）（ISBN:978-4818818842）阿部恒久・大日方純夫・天野正子編
『男性史〈2〉モダニズムから総力戦へ』（日本経済評論社）（ISBN:978-4818818859）阿部恒久・大日方純夫・天野正子編
『男性史〈3〉「男らしさ」の現代史』（日本経済評論社）（ISBN:978-4818818866）阿部恒久・大日方純夫・天野正子編

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	荻野 富士夫
肩書き	小樽商科大学名誉教授
プロフィール	1953年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科後期課程修了。早稲田大学文学部助手を経て、1987年より2018年まで小樽商科大学商学部に勤務。専門分野は日本近現代史。著書に『思想検事』・『特高警察』(ともに岩波新書)、編著に『小林多喜二の手紙』(岩波文庫)などがある。