大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・明治初年の歴史には、政府による欧化主義の方針にもかかわらず、さまざまな選択肢が模索されていたことを理解する。
・成立当初の政府に明確な方針があったわけではなく、国内社会が欧化主義を積極的に支持したわけでもないことを理解する。
・にもかかわらず、なぜ明治初年の日本では欧化主義が展開されていったのかを考えてみる。

【講義概要】
明治維新は日本近代化の道と同義に理解されてきました。しかし、近代化・欧化主義とは何か、正しく理解した関係者は多くありませんでした。近代化策が本格的に展開されるのは、維新後です。明治初年の日本社会にとって、近代化とは何であったのか。政策を提言した為政者や知識人、それに抵抗した人々を紹介しながら概観していきます。話題は多岐にわたりますが、人物顕彰の要素を含む以上、誇張や虚飾を含めた一つの日本近代化物語にすぎません。堅苦しくならない程度に講義します。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/ 3(木) ガイダンス
第2回 2019/10/10(木) 幕末社会と近代化・欧化主義
第3回 2019/10/17(木) 明治政府の成立と近代化・欧化主義宣言
第4回 2019/10/24(木) 近代化を推進した政府指導者たち
第5回 2019/10/31(木) 近代化を推進した政府官僚たち(1)
第6回 2019/11/ 7(木) 近代化を推進した政府官僚たち(2)
第7回 2019/11/14(木) 近代化を推進した政府官僚たち（3）
第8回 2019/11/21(木) 近代化に抗った人々（1）
第9回 2019/11/28(木) 近代化に抗った人々(2)
第10回 2019/12/ 5(木) まとめ

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	鵜飼 政志
肩書き	駒澤大学・明星大学講師
プロフィール	1966年生まれ。博士(史学)。明治維新史専攻。早稲田大学大学院 / 学習院大学大学院修了。駒澤大学・明星大学講師。著書に『幕末維新期の外交と貿易』(校倉書房)・『歴史をよむ』(共編著、東京大学出版会)・『きのうの日本』(共編著、有志舎)、『明治維新の国際舞台』(有志舎）。