大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・今秋、東京都美術館で開催されるムンク展を機に、ムンク芸術の意義について学んでいきます。
・ムンクの代表作『叫び』とは、何を表現したものなのか。その創作と魅力に迫ります。
・絵画の交響楽ともいえる複数作品の並行展示「フリーズ」の意義を『叫び』を例に考察します。
・ムンク作品を単体で理解するのではなく、同時代の美術との影響関係を探っていきます。
・愛の芽生えと移ろい、生の不安、死といった繰り返されるテーマを意識しながら考察します。
・あまり知られていない晩年の作品や描かれた女性との関係にも光をあてていきます。

【講義概要】
19世紀末から20世紀前半に活躍したノルウェーの画家エドヴァルド・ムンク。『叫び』の画家として有名ですが、その芸術的な意義や創作活動の全体像については、まだまだ知られていません。本講座は、今秋、東京都美術館での大回顧展の開催を機に、ムンクを取り上げたもので、彼の人生に即しながら、その主要作品に光を当てていきます。特に、代表作『叫び』とともに、絵画の交響楽ともいえる「フリーズ」作品の魅力にも迫ります。

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/11(木) 『叫び』の画家ムンクってどんな人？−画家の人生と作品
第2回 2018/10/25(木) 叫んでいないのに何故『叫び』なの？−名画『叫び』を徹底解説
第3回 2018/11/ 1(木) 『叫び』の画家は、女性との葛藤が作った?!−ムンクを巡る女たち
第4回 2018/11/ 8(木) 『叫び』は、ロダンの『考える人』だった?!−フリーズの魅力

【ご受講に際して】
◆本講座は、ムンク作品のスライドを見ながら解説していく入門講座ですので、ムンク作品をあまり知らない方でも受講いただけます。
◆美術用語や専門的な術語については、解説および資料を用意しますので、美術の知識がなくても大丈夫です。
◆逆に、ムンク通という方でも、最新研究に基づく新たな視点からの作品解読は新鮮に感じていただけます。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『ムンクの世界』（新人物往来社）（ISBN:978-4404042682）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	平松 洋
肩書き	美術評論家、フリーキュレーター
プロフィール	1962年岡山生まれ。企業美術館学芸員として数多くの展覧会を手がける。その後フリーランスとなり、国際展や企画展のチーフ・キュレーターとして活躍。現在は、主に執筆活動を行い、美術書を刊行。『クリムト　官能の世界へ』『アトリビュート・シンボル図鑑』『名画 絶世の美女』シリーズ他、著書多数。