大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
文学的香り高い「欽定英訳聖書」（KJV訳、AV訳、1611年）の現代英語版「新欽定訳聖書（NKJV訳、1970年）」をテキストとし、聖書英語の特徴や聖書の背景などを学びます。

【講義概要】
聖書は古典であり聖典です。古典性の高さと聖典性の深さが共存するのが聖書の凄さです。四つの福音書（マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ福音書）は、それぞれ特徴があります。マタイ福音書における特徴を学びつつ、迫害の多いイエスの悲劇的生涯を通して、その生涯の孤独と悲惨の中に崇高な真実の姿を見ます。ゆっくり読んで大きく考え、深く知ります。聖地DVDを見たり、絵画を参照したりもします。

【ご受講に際して】
◆高校卒程度の英語能力を前提として、丁寧に説明します。
◆「名訳で読む英訳聖書」と「聖書と文学」とは同じ時限での隔週講義となりますので、日程にご注意ください。
◆秋学期は3章から読みます。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『聖書』お手持ちの英訳聖書で可。ただし講義ではThomas Nelson Publishers刊のThe New King James Version（NKJV）を用います。

【備考】
講師が使用するThomas Nelson Publishersの英訳聖書は現在、入手困難です。多くの種類があるNKJVの英訳聖書のいずれかをお持ちください。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中村 匡克
肩書き	聖書研究者、英文学者、元工学院大学教授
プロフィール	1937年長崎県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。著訳書は『神が初めに創られしものとはー俳句で読む聖書物語』（日本キリスト教団出版局）、Ａ・ヘッシェル著『人間とは誰か』（同出版局）、『ワード・パル英和辞典』（小学館、編集主幹）、『英語教育のための文学案内辞典』（彩流社）。