大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
現代都市東京とその近郊を注意深く歩いてみると、歴史の痕跡が随所に残ります。この講座では歴史学や文学、文化論、建築学などの講師陣が各人の専門を活かしながら、歴史景観や史跡等を解説し、現地を案内し、江戸時代から現代に至る東京の歴史を再発見します。

【講義概要】
2018年は明治維新から150年という節目の年です。それは東京遷都150年でもあり、徳川幕府の中心地だった江戸が、日本の首都・東京になってから150年という意味でもあります。これにちなんで、江戸とのつながりを持ちつつ、明治の東京の面影を残す史跡を現代の眼で見直してみたいと思います。歴史学や建築学などのそれぞれの講師陣の専門の視点から、近代都市「東京」の誕生と歴史文化の広がりを探ります。そして「まち歩き」の楽しみを見出したいと思います。講座は、まず教室で基礎知識を学び、次の回に実際に現地を訪ねて、現存する史跡や歴史的景観などを確認して、歴史再発見を実感して頂けるようにします。(コーディネーター 藤島幸彦 早稲田大学講師)

【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/10(火) 【講義】講座ガイダンス・文明開化と鉄道遺跡概説
第2回 2018/ 4/17(火) 【見学】飯田町駅跡と万世橋駅跡
第3回 2018/ 4/24(火) 【見学】新橋ステーションとシオサイト（汐留貨物駅跡地）
第4回 2018/ 5/ 8(火) 【講義】樋口一葉の傑作『たけくらべ』を生んだ街「下谷竜泉町」
第5回 2018/ 5/15(火) 【見学】『たけくらべ』の舞台、下谷竜泉町（現・台東区竜泉）
第6回 2018/ 5/22(火) 【講義】岡倉天心と日本美術院
第7回 2018/ 5/29(火) 【見学】旧前期日本美術院跡と東京芸術大学内遺構
第8回 2018/ 6/ 5(火) 【講義】町奉行所の明治維新
第9回 2018/ 6/12(火) 【講義】町奉行所の明治維新～北町奉行所・小伝馬町牢屋敷～
第10回 2018/ 6/19(火) 【見学】町奉行所の明治維新～南町奉行所・八丁堀組屋敷～

【ご受講に際して】
◆見学は現地集合・解散です。見学回の1つ前の授業の際に集合場所等詳細をお伝えします。
◆見学の際には交通費・入場料等、別途実費ご負担となります。
◆天候によっては日程が変更になる場合があります。
◆受講料はイヤホンガイド代を含んでおります。
◆各回担当講師・担当回は変更になる場合がございます。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	藤島 幸彦
肩書き	早稲田大学講師、綜芸文化研究所所長
プロフィール	東京都出身。1988年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、85年同大学教育学部助手。現在同学部講師。綜芸文化研究所所長(自営、建築・文化財研究）。日本生活文化史学会副会長。日本建築学会会員。専攻：日本建築文化史。著書：『京都の町家』(風土デザイン研究所)、『町家点描』(学芸出版社)等。

名前	滝口 正哉
肩書き	成城大学講師・武蔵大学講師
プロフィール	早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士（文学）。東京都公文書館・千代田区教育委員会を経て現職。専門は近世都市史・文化史。著書に『千社札にみる江戸の社会』（同成社）、『江戸の社会と御免富─富くじ・寺社・庶民─』（岩田書院）。編著に『赤坂氷川神社の歴史と文化』（都市出版）。

名前	石井 功
肩書き	エクステンションセンター講師
プロフィール	1944年神奈川県生まれ。国学院大学文学部日本文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科前期課程修了。専攻は日本文学および日本美術史。特に、与謝蕪村の文学と絵画の研究に取り組んでいる。東海大学では講師として日本語表現法を担当し、文章表現等の指導に携わっていた。

名前	雨宮 久美
肩書き	日本大学 非常勤講師
プロフィール	日本大学大学院哲学専攻博士前期課程修了、聖心女子大学大学院博士後期課程満期退学。博士（文学）。専門分野は、日本思想・伝統芸能・日本文化論専攻。日本大学国際関係学部・理工学部等にて、「哲学」「美学宗教論」等を担当。日本舞踊（花柳彩久）、華道（日本古流）を通し、伝統文化の実践的研究に従事。