講座詳細情報
申し込み締切日:2018-01-07 / 世界史 / 学内講座コード:140303
「ギリシア悲劇」を読む アイスキュロス作『縛られたプロメテウス』
- 開催日
- 1月 9日(火)~ 2月27日(火)
- 講座回数
- 8回
- 時間
- 14:45~16:15
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 23,328円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 26,827円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
人間を創造したプロメテウスは人間を万物の長とするため、太陽から火を盗んで人間に与えた。大神ゼウスは怒り、彼をコーカサスの岩山に縛り、大鷲を遣わして日毎肝臓を啄ませる。しかしプロメテウスはそのような劫罰、屈辱に怯むことも調停役ヘルメスの諫言に従うこともない。業を煮やしたゼウスはプロメテウスを奈落に落とす。果たしてプロメテウスは先見の明ある崇高な神ではなかったか?ゼウスの怒りの真意は何処に?熟読玩味します。
【講義概要】
「火」は「文明」のアレゴリー、「科学的知・技術」の象徴。前5世紀の悲劇は、原子炉や核兵器の取扱いに困惑し、驚異的発展を遂げるテクノロジーとの共栄共存に苦慮する21世紀世界の現実を予見するかのようです。ゼウスに愛され牝牛に変身させられた人間イオも登場、プロメテウスと対話しますが、狂ったイオは自分の居場所(現在)も行先(未来)も分からずさ迷います。気宇壮大、荘厳深遠な神話劇。「人間とは何か?」を考えながら解読したいと思います。
人間を創造したプロメテウスは人間を万物の長とするため、太陽から火を盗んで人間に与えた。大神ゼウスは怒り、彼をコーカサスの岩山に縛り、大鷲を遣わして日毎肝臓を啄ませる。しかしプロメテウスはそのような劫罰、屈辱に怯むことも調停役ヘルメスの諫言に従うこともない。業を煮やしたゼウスはプロメテウスを奈落に落とす。果たしてプロメテウスは先見の明ある崇高な神ではなかったか?ゼウスの怒りの真意は何処に?熟読玩味します。
【講義概要】
「火」は「文明」のアレゴリー、「科学的知・技術」の象徴。前5世紀の悲劇は、原子炉や核兵器の取扱いに困惑し、驚異的発展を遂げるテクノロジーとの共栄共存に苦慮する21世紀世界の現実を予見するかのようです。ゼウスに愛され牝牛に変身させられた人間イオも登場、プロメテウスと対話しますが、狂ったイオは自分の居場所(現在)も行先(未来)も分からずさ迷います。気宇壮大、荘厳深遠な神話劇。「人間とは何か?」を考えながら解読したいと思います。
備考
【ご受講に際して】
◆オリュンポスの大神ゼウス、鍛冶仕事の火の神ヘパイストス、伝令神ヘルメス、牝牛に変身させられたイオ。大洋神オケアノスとその娘たち。そして数百年後プロメテウスを解放するイオの末裔ヘラクレスなど、神話上の神々や英雄が多く登場します。説明しながら進みますが、「ギリシア神話」の神々に関する予備知識があることが望まれます。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『ギリシア神話の森』(彩流社)(ISBN:978-4-7791-2231-6)ギリシア神話に関するお奨めの参考図書の一つです。
『ギリシア悲劇全集(2)』(岩波書店)(ISBN:978-4000916028)現在入手困難のため、該当部分のコピーを初日にまとめて配付します。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆オリュンポスの大神ゼウス、鍛冶仕事の火の神ヘパイストス、伝令神ヘルメス、牝牛に変身させられたイオ。大洋神オケアノスとその娘たち。そして数百年後プロメテウスを解放するイオの末裔ヘラクレスなど、神話上の神々や英雄が多く登場します。説明しながら進みますが、「ギリシア神話」の神々に関する予備知識があることが望まれます。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『ギリシア神話の森』(彩流社)(ISBN:978-4-7791-2231-6)ギリシア神話に関するお奨めの参考図書の一つです。
『ギリシア悲劇全集(2)』(岩波書店)(ISBN:978-4000916028)現在入手困難のため、該当部分のコピーを初日にまとめて配付します。
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 丹羽 隆子 |
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肩書き | 東京海洋大学名誉教授 |
プロフィール | 東京外国語大学修士課程修了。専門分野は英文学、ギリシア神話、西洋古典学。『ギリシア神話』『ロ―マ神話』『ギリシア神話と英米文化』『ギリシア・ローマ神話事典』(いずれも大修館書店)、『はじめてのギリシア悲劇』(講談社現代新書)『ギリシア神話の森―古代美術が彩る世界』(彩流社) など著訳書、「ギリシア悲劇」に関する論文など多数。 |