大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・日常の発想を超えた宗教の考え方に触れてみる。
・聖書・コーラン・仏典を実際にひらいてみる。
・キリスト教・イスラム教・仏教の基本教理を知る。

【講義概要】
宗教の教典の言葉にはしばしば謎めいたものがあります。それは宗教の教えが、単に「仲良くしなさい」「善行に励みなさい」といった、常識的に理解できるだけのものではないからです。よく知られた言葉にも、さまざまな意味の広がりがあります。当レクチャーでは、聖書・コーラン・仏典から特徴的な10の言葉を取り上げて、宗教の思考法に迫っていきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 9/29(金) 「あなたはいかなる像も造ってはならない」(出エジプト記20章)
第2回 2017/10/ 6(金) 「心の貧しい人々は、幸いである」(マタイ伝5章)
第3回 2017/10/13(金) 「はじめに言(ことば)ありき」(ヨハネ伝1章)
第4回 2017/10/20(金) 「最後の敵として、死が滅ぼされます」(Iコリント書15章)
第5回 2017/10/27(金) 「宗教に強制はない」(コーラン2章)
第6回 2017/11/10(金) 「『わたくしはこのことを説く』ということがわたくしにはない」(スッタニパータ837)
第7回 2017/11/17(金) 「自らを島とし……法を島とせよ」(パーリ版涅槃経)
第8回 2017/11/24(金) 「世界が大火に包まれたと見えるときも、わたしの国土は安穏だ」(法華経・如来寿量品)
第9回 2017/12/ 1(金) 「閻魔王の国は仏のいない世界と呼ばれる」(十王経・閻魔王国)
第10回 2017/12/ 8(金) 「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」(歎異抄3章)

【テキスト・参考図書】
参考図書
『教養としての宗教入門 ― 基礎から学べる信仰と文化』（中公新書）（ISBN:978-4121022936）
『図解 世界5大宗教全史』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）（ISBN:978-4799318683）
『教養としてよむ世界の教典』（三省堂）（ISBN:978-4385360850）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中村 圭志
肩書き	文筆業、昭和女子大学講師
プロフィール	1958年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。辞書編集、宗教学の翻訳等を経て、宗教学の著作を始める。著書に『教養としての宗教入門』(中公新書)、『教養としてよむ世界の教典』(三省堂)などがある。