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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-10-02 / 日本史 / 学内講座コード:330204

王朝時代の貴公子たち ― 日常生活と人生設計

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月 4日(水)~12月13日(水)
講座回数
10回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
24
その他
ビジター価格 33,534円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・現実の王朝貴族たちが日々をどのように暮らしていたのかを具体的に明らかにする。
・現実の王朝貴族たちが一生をどのように送ったのかを具体的に明らかにする。
・現実の王朝貴族たちが交わした手紙を読み解く。

【講義概要】
「王朝貴族」とか「平安貴族」とか呼ばれる人々は、どのような暮らしを送っていたのでしょうか。日々、和歌や音楽を楽しんだり、蹴鞠や鷹狩に夢中になったり、恋の行方に一喜一憂したり、そんな浮ついたことばかりに明け暮れていたのでしょうか。
確かに、『源氏物語』に登場する王朝時代の貴公子たちを見ていると、娯楽や教養や恋愛こそが彼らの人生の大半を占めていたかのようにも思えてしまいます。しかし、実在の王朝貴族たちも、和歌や恋愛に興じつつも、職務に忙殺されたり、人間関係に悩まされたり、出世のためにあくせくしたり、将来に不安を抱いたりと、われわれと同じように一生懸命に生きていたのでした。
この講座では、「王朝時代」とも呼ばれる十世紀から十一世紀の平安時代中期に、貴族社会の男性たちの間でやり取りされた手紙を手がかりとして、彼らの実際の暮らしぶりや生き方、日常生活や人生設計を、できるだけ具体的に紹介していきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2017/10/ 4(水) 仕事が忙し過ぎて全く遊ぶ暇がない頭中将 ― 貴公子に最もふさわしいとされる官職は、実は、たいへんな激務であった。
第2回 2017/10/11(水) 美女との出会いを自慢する左近衛中将 ― 貴公子は、天皇を護衛するという重要な職務の最中にも、女性に色目を使っていた。
第3回 2017/10/18(水) 受領国司になりたいと言い出した右近衛中将 ― 上級貴族家に生まれながら中級貴族のように受領国司になりたがる貴公子もいた。
第4回 2017/10/25(水) 和歌の代作を依頼する右兵衛佐 ― 和歌が苦手な貴公子は、歌会の前日、こっそりと歌人に代作を依頼した。
第5回 2017/11/ 1(水) 昇進のための口利きを依頼する右兵衛督 ― 貴公子たちも、出世には貪欲なもので、積極的に有力者に口利きの依頼をしていた。
第6回 2017/11/ 8(水) 昇進を喜ぶ中納言 ― 貴公子たちも、地位が上がったときには喜びを隠さないものであった。
第7回 2017/11/22(水) 絵師の斡旋を依頼する右近衛少将 ― 貴公子たちは、高貴な女性への贈り物の用意に、いろいろと手を尽くすものであった。
第8回 2017/11/29(水) 友人関係の継続を頼み込む大宰権帥 ― 貴公子たちは、職務で地方に赴任するとき、都を離れることが不安でならなかった。
第9回 2017/12/ 6(水) 遊女との戯れに友人を誘う右京大夫 ― 貴公子たちは、遊女と戯れるためには、しばしば自ら都を離れるものであった。
第10回 2017/12/13(水) 関白の邸宅を友人との待ち合わせ場所にする左少弁 ― 貴公子たちは、用事がなくても摂政や関白の邸宅に足を運ぶものであった。

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『御曹司たちの王朝時代』(角川学芸出版)(ISBN:978-4047034471)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 繁田 信一
肩書き 神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、神奈川大学講師
プロフィール 1968年、東京生まれ。東北大学文学部卒業。神奈川大学大学院修了。博士(歴史民俗資料学)。専門分野は、日本古代史および王朝民俗学。庶民および貴族の生活文化を研究する。著書に、『庶民たちの平安京』『紫式部の父親たち』『かぐや姫の結婚』『平安貴族と陰陽師』などがある。
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