講座詳細情報
申し込み締切日:2017-10-01 / 日本史 / 学内講座コード:230222
日本外交史論 日米戦争回避の可能性
- 開催日
- 10月 3日(火)~11月 7日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,580円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,767円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・国際政治学者モーゲンソーが「あれこれの政治行動の結果を比較考量することが政治における最良の美徳である」と断言したことの重みを考えます。
・この観点から日米戦争勃発までの経緯をたどり、戦争を回避する可能性がどの程度考量されたかを振り返ります。
【講義概要】
最初に、一般的な問題として、歴史の中の可能性を振り返ることの意味を考えます。そして、日本の運命にかかわる決定を持っていたと考えられる1941年10月17日の御前会議を振り返ります。ここでの議論の動向と国内政治の状況を首相近衛文麿の『平和への努力』を通じて確認し、海相及川古志郎の、対米開戦かその回避かを近衛総理に一任する、という発言を検討します。そして、御前会議で主導的役割を果たした当時の内大臣木戸孝一の回想を考察します。さらに、日米戦争回避のような、歴史の中で実現しなかった可能性を考察することの重要性を論じます。
【各回の講義予定】
第1回 2017/10/ 3(火) 歴史の中の決定と選択肢
第2回 2017/10/17(火) 陸相東条英機を総理として奏請した御前会議と「白紙還元の御諚」
第3回 2017/10/24(火) 近衛手記に見られる議論の展開と海軍の動向
第4回 2017/10/31(火) 木戸孝一の回想
第5回 2017/11/ 7(火) 実現しなかった可能性の意味するもの
・国際政治学者モーゲンソーが「あれこれの政治行動の結果を比較考量することが政治における最良の美徳である」と断言したことの重みを考えます。
・この観点から日米戦争勃発までの経緯をたどり、戦争を回避する可能性がどの程度考量されたかを振り返ります。
【講義概要】
最初に、一般的な問題として、歴史の中の可能性を振り返ることの意味を考えます。そして、日本の運命にかかわる決定を持っていたと考えられる1941年10月17日の御前会議を振り返ります。ここでの議論の動向と国内政治の状況を首相近衛文麿の『平和への努力』を通じて確認し、海相及川古志郎の、対米開戦かその回避かを近衛総理に一任する、という発言を検討します。そして、御前会議で主導的役割を果たした当時の内大臣木戸孝一の回想を考察します。さらに、日米戦争回避のような、歴史の中で実現しなかった可能性を考察することの重要性を論じます。
【各回の講義予定】
第1回 2017/10/ 3(火) 歴史の中の決定と選択肢
第2回 2017/10/17(火) 陸相東条英機を総理として奏請した御前会議と「白紙還元の御諚」
第3回 2017/10/24(火) 近衛手記に見られる議論の展開と海軍の動向
第4回 2017/10/31(火) 木戸孝一の回想
第5回 2017/11/ 7(火) 実現しなかった可能性の意味するもの
備考
【テキスト・参考図書】
参考図書
『ユーラシア外交史研究』(河出書房新社)(ISBN:978-4-309-90382-8)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
参考図書
『ユーラシア外交史研究』(河出書房新社)(ISBN:978-4-309-90382-8)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 三宅 正樹 |
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肩書き | 明治大学名誉教授 |
プロフィール | 1934年仙台生まれ。京都大学文学部史学科西洋史学専攻卒業。文学博士(京都大学)。ユーラシア外交史専攻。著書は『ユーラシア外交史研究』(河出書房新社)、『文明と時間』(東海大学出版会)、『スターリンの対日情報工作』(平凡社)、『近代ユーラシア外交史論集』(千倉書房)など。1985年から95年まで国際歴史学会理事。 |