講座詳細情報
申し込み締切日:2016-09-27 / 文学 / 学内講座コード:330104
『枕草子』隠された魅力のすべて 張り巡らされた深慮遠謀も読み解く
- 開催日
- 10月 4日(火)~11月22日(火)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 12:30~14:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,191円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,330円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
『枕草子』の魅力を、徹底的に解き明かしていきます。
【講義概要】
『枕草子』全編を、一段一段読み進めていきます。『枕草子』は「気ままに書かれたエッセイ」のように思われていますが、実は「気ままに」見せながら、様々な深慮遠謀も張り巡らされています。それは冒頭から一段一段、配列に従って読み込んでゆくことで、より確かに体感することができます。章段の並べ方、何が描かれていて何が描かれていないのか、本講座ならではの視点で、『枕草子』の真髄に触れていけたらと思います。最新の研究成果を盛り込んで、新たな解釈も提示していきます。『枕草子』は同時代の読者を想定して書かれています。彼らに自明の事実は書かれていません。それゆえ後世の読者には「わからない」ことも多いのです。にもかかわらず、私たちは『枕草子』が「わかった」気になっています。清少納言は「鋭い感性の持ち主だ」「でも自慢ばかりしている」等々のよくある作者評は、「わかりやすい」部分しか読んでいないことの裏返しでもあります。私たちは同時代読者にはなれません。だからこそ謙虚に(つまり簡単に「わかって」しまうことなく)、様々な読みの可能性を探るべきだと思います。また授業の中で、くずし字を読み親しむ機会も折々に作って行きます。
『枕草子』の魅力を、徹底的に解き明かしていきます。
【講義概要】
『枕草子』全編を、一段一段読み進めていきます。『枕草子』は「気ままに書かれたエッセイ」のように思われていますが、実は「気ままに」見せながら、様々な深慮遠謀も張り巡らされています。それは冒頭から一段一段、配列に従って読み込んでゆくことで、より確かに体感することができます。章段の並べ方、何が描かれていて何が描かれていないのか、本講座ならではの視点で、『枕草子』の真髄に触れていけたらと思います。最新の研究成果を盛り込んで、新たな解釈も提示していきます。『枕草子』は同時代の読者を想定して書かれています。彼らに自明の事実は書かれていません。それゆえ後世の読者には「わからない」ことも多いのです。にもかかわらず、私たちは『枕草子』が「わかった」気になっています。清少納言は「鋭い感性の持ち主だ」「でも自慢ばかりしている」等々のよくある作者評は、「わかりやすい」部分しか読んでいないことの裏返しでもあります。私たちは同時代読者にはなれません。だからこそ謙虚に(つまり簡単に「わかって」しまうことなく)、様々な読みの可能性を探るべきだと思います。また授業の中で、くずし字を読み親しむ機会も折々に作って行きます。
備考
【ご受講に際して】
◆2016年度夏学期講座の続きですが、どこからはじめても問題はありません。今学期からのご受講も歓迎いたします。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『新編 枕草子』(おうふう)(ISBN:978-4273035617)
◆2016年度夏学期講座の続きですが、どこからはじめても問題はありません。今学期からのご受講も歓迎いたします。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『新編 枕草子』(おうふう)(ISBN:978-4273035617)
講師陣
名前 | 津島 知明 |
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肩書き | 國學院大學講師 |
プロフィール | 1959年生まれ。國學院大學大学院単位取得満期退学。博士(文学)。國學院大學・青山学院大学・白百合女子大学ほか兼任講師。著書に『ウェイリーと読む枕草子』(鼎書房)、『動態としての枕草子』(おうふう)、『枕草子論究』(翰林書房)、編著に『新編枕草子』(おうふう)、『枕草子 創造と新生』(翰林書房)など。 |