大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
中東情勢とISテロについて正しく理解することができるようになることを目標とします。

【講義概要】
2011年12月、チュニジアで起きた1人の青年の焼身自殺が引き金になって中東地域全土に民主化の波が広がることとなりました。イスラーム過激派組織によるテロで揺れる中東は、イスラーム思想に対する誤解と相俟って、イスラーム教国における民主主義の定着に疑問が投げかけられたりしています。テロにのみ焦点を合わせた報道では常に中東は危険なイメージで語られますが、中東諸国の文化や歴史、イスラーム教の本来の教え等を実は伝えていないのではないでしょうか。ISはなぜ出現したのか。無差別テロがなぜ拡散しているのか、解決策はあるのか。シリア問題を含めて全4回にわたって丁寧に解説していきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/ 8(金) 独裁体制のメカニズムと中東
第2回 2016/ 7/15(金) アラブの春と民主化
第3回 2016/ 7/22(金) シリア問題とIS（イスラーム国）
第4回 2016/ 7/29(金) 軍事介入の可能性

【テキスト・参考図書】
テキスト
『Gゼロ時代のエネルギー地政学 ― シェール革命と米国の新秩序構想』（岩波書店）（ISBN:978-4000610032）

名前	福富 満久
肩書き	一橋大学教授
プロフィール	1972年福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学大学院政治学研究科博士課程およびパリ政治学院国際関係学Ph.D.コース修了。博士(政治学)、Ph.D(国際関係学)。専門は、国際政治学、安全保障、中東問題等。著書に『中東・北アフリカの体制崩壊と民主化』、『国際平和論』、『Gゼロ時代のエネルギー地政学』(いずれも岩波書店)がある。