講座詳細情報
申し込み締切日:2016-08-16 / 宗教・哲学:その他教養 / 学内講座コード:320503
初めての仏教思想
- 開催日
- 8月23日(火)~ 9月13日(火)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 9,461円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 10,886円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
・現代は知性の時代と言われている。私たちが日常的にものごとを考える場合には、仏教用語に由来する概念を少なからず用いている。これらの概念や考え方のルーツを尋ねることは、日本人の知性のルーツを尋ねることになるであろう。煩悩や無我などの身近な仏教用語を通して、仏教的思考の一端を知ることが本講義の目標である。
・これまで仏教に触れる機会のなかった方が、仏教学の前提なしでも講義内容を理解できるように、ゆっくりと講義を進める予定である。
【講義概要】
私たちの現実は、政治や金融などの外的な要因に影響を受け、流動的な在り方を呈している。その不安的な世間に生きる人間も不安定な在り方を強いられている。そのことに気付くと、人は自らの本来の在り方を見つめる旅に出るであろう。自らを見つめる旅の足跡は、仏教の「古典」と称される知性の宝庫にも残されている。本講義では、専門的な知識なしに読むことの可能な古典の中から『法句経』を取り上げ、「心」とは何か、「老いること」「世の中」とはどのように捉えられているのか、などのテーマについて考察を行う。現代の日本人の心の中に無意識のうちに潜在している「諸行無常」などの仏教的なものの見方の一端が理解可能となるであろう。なお、テキストについては、教場でプリントを配付する。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/23(火) 『法句経』第13章「世の中」を読む。
第2回 2016/ 8/30(火) 『法句経』第11章「老いること」を読む。
第3回 2016/ 9/ 6(火) 『法句経』第3章「心」を読む。
第4回 2016/ 9/13(火) 仏教的な考え方の特質をまとめる。
・現代は知性の時代と言われている。私たちが日常的にものごとを考える場合には、仏教用語に由来する概念を少なからず用いている。これらの概念や考え方のルーツを尋ねることは、日本人の知性のルーツを尋ねることになるであろう。煩悩や無我などの身近な仏教用語を通して、仏教的思考の一端を知ることが本講義の目標である。
・これまで仏教に触れる機会のなかった方が、仏教学の前提なしでも講義内容を理解できるように、ゆっくりと講義を進める予定である。
【講義概要】
私たちの現実は、政治や金融などの外的な要因に影響を受け、流動的な在り方を呈している。その不安的な世間に生きる人間も不安定な在り方を強いられている。そのことに気付くと、人は自らの本来の在り方を見つめる旅に出るであろう。自らを見つめる旅の足跡は、仏教の「古典」と称される知性の宝庫にも残されている。本講義では、専門的な知識なしに読むことの可能な古典の中から『法句経』を取り上げ、「心」とは何か、「老いること」「世の中」とはどのように捉えられているのか、などのテーマについて考察を行う。現代の日本人の心の中に無意識のうちに潜在している「諸行無常」などの仏教的なものの見方の一端が理解可能となるであろう。なお、テキストについては、教場でプリントを配付する。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 8/23(火) 『法句経』第13章「世の中」を読む。
第2回 2016/ 8/30(火) 『法句経』第11章「老いること」を読む。
第3回 2016/ 9/ 6(火) 『法句経』第3章「心」を読む。
第4回 2016/ 9/13(火) 仏教的な考え方の特質をまとめる。
講師陣
名前 | 岩田 孝 |
---|---|
肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 1944年東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科東洋哲学専攻単位取得満期退学。哲学博士取得(ハンブルク大学)。印度の六派哲学学派やジャイナ教と仏教との思想上での討論という視点から、仏教における認識論、存在論、論理学を取り扱う。著書に『Prasanga und prasangaviparyaya bei Dharmakirti und seinen Kommentatoren』(Universit?t Wien 1993年) |