講座詳細情報
申し込み締切日:2016-07-08 / 文学 / 学内講座コード:320110
大変を生きる ― 日本の大災害と文学
- 開催日
- 7月15日(金)~ 8月 5日(金)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 9,461円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 10,886円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・大災害(大変)を描いた日本文学を読み、東日本大震災・原発事故後をどう生きるかを考える。
・過去の大災害を書いた文学を通して、日本人とは何かを考える。
・近く、これから起こるであろう大災害にどう備えるべきか、文学の果たすべき力を考える。
【講義概要】
日本では毎年のように地震、津波、噴火、台風、洪水、地滑りなどの自然災害が起きて、大きな被害が出ました。文学作品にも、それらの自然災害が描かれているのですが、これまで災害と文学を包括して、その日本社会への影響を考える試みは不思議にも行われていません。東日本大震災から5年の節目に、大災害(大変)と日本文学、そして我々の生活との関係を近現代の小説などを読みながら考えます。とくに東日本大震災後、東電福島第1原発の事故後の日本社会をどのように考えて、生きていったらいいのかということを、過去の大災害を描いた文学作品を通して考えてみたいというかたの参加を歓迎いたします。
【とりあげる作家・作品等】
・村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」(短編集『神の子どもたちはみな踊る』)を通して、村上春樹文学の特徴を指摘して、東日本大震災後の社会をいかに生きるべきかを考える。
・自然災害の場面では、日本文学随一の描写と言われる谷崎潤一郎『細雪』の阪神大水害。雅な物語『細雪』に、これを書いた谷崎を通して、大災害と報道、表現の自由について考える。
・地震はナマズが起こす。日本人はいつからこんなことを考え出したのか。出久根達郎『安政大変』や仮名垣魯文『安政見聞誌』などを通して、ナマズと地震と日本人について考える。
・今も人気が続く、幸田文が関東大震災を描いた小説『きもの』、また日本各地の山塊崩落の現場を訪ねたエッセイ『崩れ』を通して、科学と災害と自然と人間の関係について考える。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/15(金) 村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」(短編集『神の子どもたちはみな踊る』)を通して、村上春樹文学の特徴を指摘して、東日本大震災後の社会をいかに生きるべきかを考える。
第2回 2016/ 7/22(金) 自然災害の場面では、日本文学随一の描写と言われる谷崎潤一郎『細雪』の阪神大水害。雅な物語『細雪』に、これを書いた谷崎を通して、大災害と報道、表現の自由について考える。
第3回 2016/ 7/29(金) 地震はナマズが起こす。日本人はいつからこんなことを考え出したのか。出久根達郎『安政大変』や仮名垣魯文『安政見聞誌』などを通して、ナマズと地震と日本人について考える。
第4回 2016/ 8/ 5(金) 今も人気が続く、幸田文が関東大震災を描いた小説『きもの』、また日本各地の山塊崩落の現場を訪ねたエッセイ『崩れ』を通して、科学と災害と自然と人間の関係について考える。
・大災害(大変)を描いた日本文学を読み、東日本大震災・原発事故後をどう生きるかを考える。
・過去の大災害を書いた文学を通して、日本人とは何かを考える。
・近く、これから起こるであろう大災害にどう備えるべきか、文学の果たすべき力を考える。
【講義概要】
日本では毎年のように地震、津波、噴火、台風、洪水、地滑りなどの自然災害が起きて、大きな被害が出ました。文学作品にも、それらの自然災害が描かれているのですが、これまで災害と文学を包括して、その日本社会への影響を考える試みは不思議にも行われていません。東日本大震災から5年の節目に、大災害(大変)と日本文学、そして我々の生活との関係を近現代の小説などを読みながら考えます。とくに東日本大震災後、東電福島第1原発の事故後の日本社会をどのように考えて、生きていったらいいのかということを、過去の大災害を描いた文学作品を通して考えてみたいというかたの参加を歓迎いたします。
【とりあげる作家・作品等】
・村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」(短編集『神の子どもたちはみな踊る』)を通して、村上春樹文学の特徴を指摘して、東日本大震災後の社会をいかに生きるべきかを考える。
・自然災害の場面では、日本文学随一の描写と言われる谷崎潤一郎『細雪』の阪神大水害。雅な物語『細雪』に、これを書いた谷崎を通して、大災害と報道、表現の自由について考える。
・地震はナマズが起こす。日本人はいつからこんなことを考え出したのか。出久根達郎『安政大変』や仮名垣魯文『安政見聞誌』などを通して、ナマズと地震と日本人について考える。
・今も人気が続く、幸田文が関東大震災を描いた小説『きもの』、また日本各地の山塊崩落の現場を訪ねたエッセイ『崩れ』を通して、科学と災害と自然と人間の関係について考える。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/15(金) 村上春樹の短編「かえるくん、東京を救う」(短編集『神の子どもたちはみな踊る』)を通して、村上春樹文学の特徴を指摘して、東日本大震災後の社会をいかに生きるべきかを考える。
第2回 2016/ 7/22(金) 自然災害の場面では、日本文学随一の描写と言われる谷崎潤一郎『細雪』の阪神大水害。雅な物語『細雪』に、これを書いた谷崎を通して、大災害と報道、表現の自由について考える。
第3回 2016/ 7/29(金) 地震はナマズが起こす。日本人はいつからこんなことを考え出したのか。出久根達郎『安政大変』や仮名垣魯文『安政見聞誌』などを通して、ナマズと地震と日本人について考える。
第4回 2016/ 8/ 5(金) 今も人気が続く、幸田文が関東大震災を描いた小説『きもの』、また日本各地の山塊崩落の現場を訪ねたエッセイ『崩れ』を通して、科学と災害と自然と人間の関係について考える。
備考
【テキスト・参考図書】
テキスト
『大変を生きる ― 日本の災害と文学』(作品社)(ISBN:978-4861824258)
テキスト
『大変を生きる ― 日本の災害と文学』(作品社)(ISBN:978-4861824258)
講師陣
名前 | 小山 鉄郎 |
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肩書き | 共同通信・編集委員兼論説委員 |
プロフィール | 1949年群馬県生まれ。一橋大学卒業後、共同通信社入社。村上春樹文学などの紹介で文芸記者初の日本記者クラブ賞(2013年)。著書に『村上春樹を読みつくす』(講談社現代新書)、『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』(新潮文庫)、『大変を生きる ― 日本の災害と文学』(作品社)など。 |